「配信が希望のヒントに」不登校生が“動画選手権” 若者が伝えたい“選択肢”(2023年8月18日)
今年、初めて行われた『不登校生 動画選手権』。若者に身近な「TikTok」を使ったイベントです。その表彰式が、18日、東京都内で行われました。
投稿された動画は350本、総再生回数は1000万回に達しています。
りせなさん(15)の作品が、優秀賞となりました。りせなさんは、不登校のイメージをイラストで表現しています。
りせなさん:「ライオンは強いし、プライドが高いなと思っていて、不登校の子って、プライドが高かったり、ほかの子にこう思われないかなというのが心配になって、それで苦しくなっちゃうから、そういうのを表現できたらと。(Q.こういう場があることで大きな変化は)一人もフォロワーがいないし、見てくれるのかなという、あいまいなまま投稿したから、認められたんだなと安心した」
りせなさんは、中学校の勉強が難しく、友だちもできなかったため、1年生の夏ごろから不登校となりました。
りせなさんの母親:「(Q.社会の不登校のイメージについては)どうしてもネガティブなイメージがまだまだ根付いていて、親自身も苦しいし、何よりも辛いのは、子どもたちだと思うが、決してマイナスだけではないんだよと。今回のような選手権だったり、動画の配信を通じて、同じように悩んでいる子どもたち、親御さんたちに大丈夫だよと、道筋だったりとか希望のヒントになるといいのかなと」
不登校という時間を経たことで、りせなさんには、今、自分に必要なものが見えてきました。
りせなさん:「夏休みが終わったら、今は週に1回行けるか行けないかだけど、1回ぐらいは行けるようになりたい。家にいてネットの友だちと遊ぶといっても、リアルで会わないから、リアルな友だちに憧れる。やっぱり学校の友だちは大事だなと思う。(Q.将来の夢は)ドッグトレーナーになってから、TikTokで絵を見てもらいたい」
2019年、文部科学省は、不登校児童・生徒への支援の在り方について通知を出しています。
文部科学省:「学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、不登校の時期が、休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方で、学業の遅れや進路選択上の不利益や、社会的自立へのリスクが存在することに留意すること」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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