自民・安倍派“新体制”へ 「常任幹事会」新設 当面会長を置かず塩谷氏「座長」に(2023年8月18日)
会長不在が続く、自民党の最大派閥・安倍派は17日、新体制への移行を決めた。当面、会長は置かず、塩谷立会長代理(73)を「座長」とすることになったが、分裂の火種はくすぶったままだ。
■常任幹事会を新設 新体制が正式決定
17日、多くの報道陣が駆けつけるなか、安倍派の総会が開かれた。
塩谷元文部科学大臣:「きょうは安倍先生の一周忌から1カ月余り経つが、前回の幹事会で今後のことについてお話しした」
派閥の体制はどうなるのかが、焦点となるなか、17日は朝から動きがあった。
午前9時に帝国ホテルで、萩生田光一政調会長ら、いわゆる“5人衆”が塩谷会長代理と会談。5人衆は、集団指導体制を基本路線としている。
そして、午前10時半から議員会館で、塩谷会長代理ともう1人の会長代理・下村博文氏(69)が会談した。
下村氏は、集団指導体制に対して難色を示し、新たな「会長」を決めるべきだと主張している。
その後、午前11時半から党本部で派閥の幹事会が、さらに正午から総会が始まった。集団指導体制をとるのか?会長を新たに立てるのか?果たして、そこで決定したこととは…。
塩谷元文部科学大臣:「会長については、もう少し時間をかけて皆で選任をしていきたい。それまでの間、いわゆる会の運営を決定する、常任幹事会を設置すること。そして、その座長として私が就任をさせてほしいと」
会長は置かず、常任幹事会を新設するという、新たな体制が正式に決定した。
この結論に至ったなかで、派閥の議員らは、それぞれどんな思いでいるのだろうか。
■常任幹事会のメンバーは…塩谷氏「閣僚経験者を中心に」
17日に開かれた安倍派の総会。当面は会長を置かず、意思決定機関として「常任幹事会」を設け、塩谷氏を「座長」とすることが決まった。
松島みどり元法務大臣(67):「派閥の中の抗争や歴史を見てきたから、穏健に決まったことは良かった」
柴山昌彦元文部科学大臣(57):「安倍前会長が亡くなって1年が経って、なかなかそれに代わる人材を据える・育てていくことが難しいなか、この判断は正しかったのではないか」
衛藤征士郎元衆院副議長(82):「速やかに会長を選任しようというのが皆の合意です。党人事があるし内閣人事がある時に、我が派だけ会長が決まっていなくて座長でどうなんだと…。自民党各派会長会議で、清和会(安倍派)は、会長じゃなくていいのかという意見も出ました」
また、新設される「常任幹事会」のメンバーは、どうなるのか。その人選は、「座長」である塩谷氏に一任されたのだが…。
塩谷元文部科学大臣:「(Q.常任幹事会のメンバーは?)重要事項の決定ですから、閣僚経験者を中心にして選任したいと思っている」「(Q.その中に5人衆や下村氏は?)まだこれから、一任をいただいて、これから具体的な人事は」
一方、「会長」を置くことを強く主張してきた下村氏は…。
下村元政調会長:「(Q.今回の決定について納得は?)代表でちゃんとコメントすることになっているから…」
記者の問いかけには答えなかったが、周囲にはこう漏らしているという。
下村元政調会長(17日):「納得はしていない。まだ一任だから、だからこれから」
いまや、派閥内に安倍元総理のような、強烈なリーダーシップは見当たらない。安倍派内のある幹部は…。
安倍派幹部(17日):「もめるのはここから。常任幹事会のメンバー選定を受けてからでしょ」
新体制をスタートさせた安倍派は、今後どうなっていくのだろうか。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年8月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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