自民幹部「あり得ない、許せない」東大阪市の現職市長が異例の“転身” 市長選に維新公認で立候補意向
来月に控えた大阪府東大阪市の市長選挙をめぐり、これまで自民党と公明党の支援を受けてきた現職の野田義和市長が一転、大阪維新の会の公認で立候補する意向を明らかにしました。
東大阪市・野田義和市長
「(維新の)横山幹事長とは、(維新公認候補としての立候補を)前提に、色々とお話させていただいている」
自民党と公明党の支援を受け、現在4期目を務める東大阪市の野田義和市長。来月に行われる市長選に、一転、大阪維新の会から出馬する意向を明らかにしました。野田氏はあさってにも、維新本部で立候補会見を行う予定で、異例の“転身”となります。
野田市長は、国会議員の秘書を経て1987年に東大阪市議選に自民党から出馬し当選。その後2007年に挑んだ市長選では、自民党と公明党の推薦を得て現職を破り、初当選を果たしました。
市長として16年。自民党や公明党の支援を受けながら、東大阪市の舵取りを担ってきた人物の突然とも言える維新への心変わりについて、野田氏はーー。
野田市長
「東大阪市を前に進める、市民の福祉をさらに向上させる。この基本的な考え方においては維新の会と公明・自民と何ら違いがないもの。私は(市民に)ご理解をいただけると思います」
大阪市・堺市に次いで府内で3番目に人口が多い東大阪市での首長獲得に向け、維新側はーー。
大阪維新の会・幹部
「市長と市議会の第1党はセットで獲得したい。そんな中、野田さんに勝てる候補者がなかなか見つからなかったのが本音。うちの党は多選には批判的だが、とにかく“勝てる候補を”ということ」
一方の自民党からは恨み節がーー。
自民党大阪府連・幹部
「前代未聞、あり得ない。市長としてのこれまでの16年間は何だったのか。選挙の1か月前に不意打ちのように維新から出るなんて、タイミングも含め許せない」
来月24日に行われる東大阪市長選への立候補を明らかにしたのは野田市長が初めてで、今後自民党などが対立候補を擁立するかが注目されます。
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