大阪・ミナミで観光客戻る一方…兵庫や京都で復旧作業始まる お盆の台風縦断で関西に残る爪痕

大阪・ミナミで観光客戻る一方…兵庫や京都で復旧作業始まる お盆の台風縦断で関西に残る爪痕

大阪・ミナミで観光客戻る一方…兵庫や京都で復旧作業始まる お盆の台風縦断で関西に残る爪痕

 有吉優海記者「風も強まってきています。木も根元から倒れています」

 15日に近畿地方を縦断した台風7号。大雨や強い風の影響で各地で被害が出ました

 15日、観光客はまばらだった大阪ミナミ。16日は多くの観光客が訪れていました。

 大分県からの観光客
 「大阪っぽい、ど真ん中に行こうかなという意気込みで来ました。お笑いを見たいです」
 北海道からの観光客
 「キャンセルしようか、どうしようかだったけれど、頑張って来ました。この辺でおいしいたこ焼き屋さんを知らないですか?」

 お盆休みの最終日、観光地にとってうれしい声が届く中、台風が残した爪痕はいまも深く…。

 住人
 「矢田川は2階から見えるけど、恐怖を感じるくらいでしたね・ゴォーと」

 兵庫県香美町では台風7号の影響で、町内を流れる矢田川が氾濫危険水位を超え、一時、町内の全域に警戒レベル5の緊急安全確保が出されました。町内の27軒で床上浸水が確認されたほか、民家3軒に土砂が流入するなどの被害が発生し、16日朝から住民らが復旧作業を行っています。

 住人「家族全員大丈夫だったから復旧させてまた頑張ります」

 京都府舞鶴市では、市内中心部のJR西舞鶴駅近くの商店街が浸水し、16日、泥を洗い出す作業に追われていました。

 「朝起きてから寝るまで掃除です。なるべく早く原状回復せんと、お店できないから」

 京都府綾部市では、14日夜から15日未明にかけて猛烈な雨が降り、土砂崩れが相次いで発生しました。

 綾部市の内久井町では、7人が暮らす集落につながる道路で土砂崩れが発生し、現場には、16日朝から重機やトラックが入り、復旧作業が行われています。

 「(この地域は)高齢者が多い。買い物は当然、こんな被害があったらいけないし、車に乗れない人は動きが取れない。(Q.若い人の手も欲しい?)欲しい、欲しい。手作業が必要なところは、なんぼでもある」

 綾部市・山崎善也市長
 「トイレとお風呂がいま使えない。喫緊の課題として、場所を確保して仮設のトイレを設置する」

 京都府福知山市大江町の道路では、約10mにわたって道路が陥没しました。市によりますと、道路の下には用水路があり、容量を超える大量の水が一気に流れてきたため、水が溜まり崩れてしまったのではないかということで、16日、詳しい原因を調査しています。復旧のメドは立っていないということです。

 歩道から車道まで完全に道が寸断されている影響で、16日も通行止めの状態が続いています。

 台風7号による強風や大雨により、近畿地方では16日午後4時現在、51人が重軽傷を負いました。

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