静岡で“竜巻” 車が宙に…台風7号から300km超離れた場所で 「アウターバンド」脅威【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年8月16日)
静岡市で撮影された竜巻の映像。台風7号から300キロ以上離れた静岡市にも影響が及んだ。
■車が宙に…回りながら激突 ガラス大破
川から空に向かって伸びる、一筋の白い渦。15日、静岡市で発生した竜巻だ。
静岡市の中心部を流れる安倍川を下流から上流に向かって、ゆっくりと移動していく。
15日午前11時半すぎ、JR静岡駅から南におよそ2キロ離れた駐車場で、白い軽トラックが横転していた。車体の中は、天井部分がへこんでいるのが分かる。助手席と運転席の窓ガラスはすべて割れてしまっている。
突風にあおられ、車が横転。後方のドアは開き、車体はつぶれ、外には物が散乱している。
その場に居合わせた女性は、こう話す。
目撃者:「車に乗ろうと思った時に、空に板と木が飛んでいったので、これはちょっとおかしいと思って。すぐにお店の中に入ったから、良かったんですけど。その入った途端に、車とガラス片がバーッと飛んできて。(車が)少しは浮いていたと思います」
別の男性は…。
目撃者:「外を見たら、窓越しに白い車が回っていくのが見えた」
目撃者によれば、白い軽ワゴン車は宙に浮き、回りながら、駐車場に止まっていた他の車に激突したという。数台の車は、車体後部のガラスが大破した。
目撃者:「(Q.横転している車の中に人はいたのか?)いらっしゃいました。ちょっとけがをされていて、血が出ている状態で。すごく痛そうでした」
車に乗っていた50代の男性は、救急車で搬送され、命に別状はないという。
■「屋根が飛んだ」信号消える…周辺は停電
さらに、被害の爪痕は建物にも及んだ。
屋根が大きくなくなっているのが分かる。その建物の下の構造があらわになっている。なくなった屋根は、道路を挟んで反対側の建物にまで飛ばされているのが分かる。
屋根全体が吹き飛ばされ、大きく穴が開いた建物は、屋根裏の梁(はり)や配線があらわになっている。屋根は、30メートルほど離れた道路の反対側まで飛ばされていた。
屋根が飛んだ建物にいた女性:「バリバリバリという何ともいえない音と揺れと、ガラスが割れる音がして。とにかくしゃがんで、しばらくしてから怖くなったので、外に出たら、こんな悲惨で。あ、屋根がないって」
電線には、突風に飛ばされた薄い板のようなものがぶら下がり、断線したのか、信号機は消えてしまった状態に…。周辺では一時、2170戸が停電した。
近隣住民:「ずっと停電しているって感じです」「(Q.もう何時間くらい?)今、5、6時間は。クーラーとか全部消えてるんで」
ボールが飛ばないようにするために張っていたネットを見てみると、施設の横側に不自然に垂れ下がっているのが分かる。突風により、巻き上げられたのだろうか。
■アウターバンド 数百キロ離れた場所が大雨に
竜巻が発生した時間帯、台風7号から300キロ以上離れた静岡県周辺には、台風の影響で「アウターバンド」と呼ばれる帯状の雨雲がかかっていたという。
大雨や竜巻などを引き起こすアウターバンド。およそ500キロ離れた栃木県宇都宮市でも…。
15日午前11時ごろ、宇都宮駅前に急に強い雨が降ってきた。台風からは離れているが、強い雨が降ったりやんだりを繰り返している。
およそ540キロ離れた栃木県東部では、1時間雨量が30ミリに達する「激しい雨」が降った。
およそ550キロ離れた茨城県水戸市でも、目の前が見えなくなるほどの雨が降った。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年8月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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