イギリス ロシアの5つの銀行と3人の大富豪に制裁「これは第一弾」
緊迫するウクライナ情勢をめぐって、イギリス政府は経済制裁の第一弾として、ロシアの銀行やプーチン大統領に近い大富豪の資産の凍結を発表しました。
ジョンソン首相は22日、ロシアの5つの銀行と3人の個人について、資産凍結やイギリス企業との取引停止などの経済制裁を科すと発表しました。3人の個人はいずれもプーチン大統領に近い大富豪ですが、既にアメリカの制裁リストに載っている名前でもあり、制裁はまだ限定的だとの指摘もあります。
ジョンソン首相は「これは第一弾」と強調したうえで、今後のロシアの行動に応じてさらに制裁を追加していくと述べました。さらにジョンソン首相は、ロシア軍がウクライナ東部の親ロシア派支配地域に入った場合、それはウクライナへの新たな侵略にあたるとの認識を示しました。
また、プーチン大統領が21日放送の演説で、ウクライナの国家としての正当性を否定し、ロシアへの脅威だとしたことは「全面攻撃への口実を作っている」として、事態拡大への危機感を示しました。
イギリス ジョンソン首相
「もし最悪の事態になれば4400万人の人口を持つヨーロッパの国、その男性・女性・子どもたちが全面的な攻撃の標的になってしまいます」
ジョンソン首相はこのように述べたうえで、危機が長引くことも覚悟しないといけないとして、欧米の結束の重要性を訴えました。
(23日01:36)
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