台風接近の和歌山 住民が土のうの準備作業 紀伊半島大水害では甚大な被害 厳重な警戒呼びかけ

台風接近の和歌山 住民が土のうの準備作業 紀伊半島大水害では甚大な被害 厳重な警戒呼びかけ

台風接近の和歌山 住民が土のうの準備作業 紀伊半島大水害では甚大な被害 厳重な警戒呼びかけ

 お盆を直撃することになった台風7号。14日、近畿各地では早めの備えが進められました。

 この日、和歌山市内の住宅では土のうの準備作業に追われていました。今年6月、記録的な大雨で市内を流れる亀の川が氾濫した和歌山市や海南市。その川沿いで暮らす住民らは再び近づく大雨に不安を募らせています。

 川沿いに住む住民「玄関のところには(水が)入らないようにしようと、ここで住むためにはもう少し(土のう)運んでこなあかんな、と」

 和歌山県上富田町の花農家では、トルコギキョウの苗を台風の雨風から守るためシートをかぶせる作業が続きました。

 このまま台風が上陸するとビニールハウスが吹き飛ぶ恐れもあり、不安な日々が続いています。

 JA紀南 田野瀬佳男さん
「心配ですね。大きな被害になるかもしれない。来てほしくないけど、自然のことなのでしょうがない」

 お盆休みを直撃する台風7号。京都・東山の大谷祖廟には予定を早めて墓参りに訪れた人も多くいました。

「本当は明日来ようと思ってましたが、今日来ました」
「本当はこれに火を、お迎えのね」

 東本願寺では、悪天候での参拝は控えるよう呼びかけています。

 13日に行われた気象庁と国土交通省の会見ではー。

 「平成23年の紀伊半島を襲った大水害では非常に多くの河川の氾濫、そして土砂災害が発生しております」

 2011年の台風12号による大雨で特に被害が大きかったのが紀伊半島でした。

 辰壮一朗記者(和歌山・那智勝浦町、2011年9月4日)「線路が崩れています」

 川の水の勢いは鉄橋や車などにも被害をもたらしました。熊野川の流域では町が水没した状態となり、自衛隊員が救助する事態になりました。そして、大雨によって大きな被害をもたらしたのが土砂災害です。

 (空撮リポ)「田辺市の上空です。山が大きくえぐられて、そこから土砂が流れています」

 和歌山県の田辺市でも山が削られ土砂に完全に押しつぶされた民家もありました。

 この台風では和歌山県・奈良県・三重県で死者・行方不明者があわせて88人にのぼりました。

 今回の台風7号は、強い勢力で紀伊半島に上陸するおそれがあります。厳重な警戒と早めの対策が必要です。

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