日米豪印共同訓練「マラバール」開始 オーストラリア海軍の軍艦に同行取材 「クアッド」の枠組み 中国の海洋進出“けん制”|TBS NEWS DIG

日米豪印共同訓練「マラバール」開始 オーストラリア海軍の軍艦に同行取材 「クアッド」の枠組み 中国の海洋進出“けん制”|TBS NEWS DIG

日米豪印共同訓練「マラバール」開始 オーストラリア海軍の軍艦に同行取材 「クアッド」の枠組み 中国の海洋進出“けん制”|TBS NEWS DIG

海洋進出を進める中国を念頭に、日本、アメリカ、オーストラリア、インドが太平洋上で共同訓練を行っています。日本メディアとして初めて、JNNはオーストラリア艦に同行。訓練を取材しました。

記者
「私はオーストラリア海軍の駆逐艦ブリスベンの艦上にいます。そして、あちらに見えるのが日本の護衛艦『しらぬい』です」

オーストラリア沖の太平洋で始まった共同訓練「マラバール」。日米やオーストラリア、インドからなる「クアッド」の枠組みで行われています。

今回、JNNは日本メディアとして初めて、オーストラリア艦に乗船しての取材が許可されました。

訓練は海上だけでなく、艦内でも。

記者
「いま、艦内に煙が充満しています。それを消そうという訓練が行われています」

「ダメージコントロール」と呼ばれるこの訓練は、“敵”の攻撃などによる艦内での火災発生を想定。侵入者の捜索訓練なども実施されていました。

今回の訓練は、初めてオーストラリアが主催。4か国の駆逐艦や潜水艦のほか、特殊作戦部隊なども動員され、11日間続きます。

海軍駆逐艦「ブリスベン」 スケアース艦長
「我々は地域の各国と緊密な関係を築きたいし、もちろん日本は我々や地域にとって重要です」

自由や民主主義、法の支配といった「普遍的価値」を共有する4か国が神経を尖らすのは、このエリアでの中国の存在。中国は去年、ソロモン諸島と安全保障協定を締結するなど、経済支援を武器に南太平洋の島嶼国との関係強化に乗り出しています。

前の政権では、中国との対決姿勢が目立ったオーストラリア。政権交代後も安全保障面では大きな変化は見られませんが、一方で。

ファレル貿易・観光大臣
「これはオーストラリアと中国の貿易の完全再開にむけた前向きな一歩だ」

中国は、3年前の当時のモリソン政権の時からオーストラリア産の大麦に80%余りの高い関税を課す措置をとってきましたが、今月5日からこれを撤廃すると発表。中国としてはオーストラリアとの関係改善とともに、回復が遅れている経済の再生にもつなげたいものとみられ、オーストラリアもこうした動きを歓迎しています。

ペニー・ウォン外相(4日)
「オーストラリアの生産者と中国の消費者にとって正しい結果だ」

中国の海洋進出の動きをけん制しつつも、経済面ではどう協力していくのか。日本を含む各国にとっても、今後の課題となりそうです。

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