ニジェール情勢 西アフリカ諸国が部隊の準備を指示(2023年8月11日)
クーデターの起きたニジェールについて西アフリカ諸国の首脳らが対応を協議し、平和的解決を目指す一方、軍事介入に備え、部隊に準備を指示したことが発表されました。
周辺15カ国からなるECOWAS（西アフリカ諸国経済共同体）は10日、ナイジェリアで緊急首脳会議を開き、クーデターの起きたニジェールへの対応を協議しました。
軍事介入するかに注目が集まっていましたが、会議終了後、議長を務めるナイジェリアのティヌブ大統領は「平和的解決ができるものと願っている」と述べ、決定には至らなかったことを明らかにしました。
その一方で「すべての選択肢は残されている」としたうえで、地域の待機部隊に派遣へ向けた準備をするよう指示しました。
専門家によりますと、準備には数週間かかるとみられ、今後も交渉の余地が残されているということです。
ニジェールでは同じ日、クーデターを起こした軍部が21人からなる新政府の閣僚名簿を発表しました。
既成事実を作ることで、民主主義政権へ戻ることを難しくしようとしているものとみられます。
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