すでに影響が…「満員だった予約ゼロに」小笠原への定期船欠航 台風7号“お盆直撃”(2023年8月10日)
ようやく台風6号が過ぎ去ったと思ったら、また台風です。
現在、父島の南東約150キロを時速15キロで北上している台風7号は、14日ごろには関東や東海に近付く恐れがあります。
小笠原諸島では、早くも台風7号の影響が出ています。
ダイビングサービス海神・山田鉄也さん：「朝よりも昼よりも今の方が風も強くなってきて、雨も降り出してきている。港湾施設内は立ち入り禁止になっているし、東側の土砂崩れのリスクがある道路はもう封鎖されている」
国内有数のダイビングポイントとして人気の父島では、キャンセルが相次いでいるそうです。竹芝桟橋と父島を結ぶ定期船は、11日以降、欠航となりました。約700人が乗船予定だったといいます。
ダイビングサービス海神・山田鉄也さん：「（予約は）満員の状態からゼロになった。1番いい時期だったので、そこがつぶれちゃうのがすごく残念」
一方の台風6号は、九州から遠ざかり、韓国に上陸しました。
10日未明には、高知・大分・宮崎・愛媛で線状降水帯が発生。九州では、降り始めからの雨量が1000ミリを越えたところもあり、各地で被害が出ています。
台風6号の影響も残りました。
温かく湿った風が吹き込み、フェーン現象を起こし、北陸など日本海側で異常な暑さとなりました。石川県小松市では40.0度、七尾市では38.1度と観測史上最高を記録。金沢市でも38.3度と、8月の観測史上最高を記録しました。
こうしたなか、再び日本列島に近付いている台風。コロナが5類に移行して初めてのお盆休みですが、影響は避けられそうもありません。
台風7号の接近にともない、JR東海は13日～16日の間で、東海道新幹線の計画運休や運転見合わせの可能性があると発表しました。JR東日本も各新幹線で運休の可能性があるとしています。
大学1年生（20）：「部活の大会が12日にあるので、その特急券を取りに来た。12日から13日に1泊して京都で、そのあと愛知に帰る予定。（Q.13日から新幹線は計画運休の可能性もあるが）最悪、止まったら、親に迎えに来てもらおうと思っているが、結構、面倒くさいかな」
公務員（22）：「東京にきょうまでいて、名古屋にもう1日いようと思ったが、名古屋は日帰りにして帰ります。計画運休するかもしれませんとあったので。（Q.計画運休すると決まったわけではないが）休みなのでいいが、お金も余計にかかるので早めに」
会社員（26）：「長野の花火大会に行こうとしていたが、台風が来てしまってキャンセルにした。社会人一年目で、初めてのお盆、長期休暇だったので、楽しみだったが悔しい」
夏のイベントへの影響も懸念されています。
東京ビッグサイトで開催される世界最大級の同人誌即売会・コミックマーケット、通称・コミケです。去年も台風の影響を受けました。コミケへの出店を予定している人は、こう話します。
仮面ライダーロケ地研究家・yart先生：「久しぶりに人数制限が解除されるというとことで、期待している方が多いと思う。台風で足がなくなってしまう方も多いのではないか。コロナの時の閑散としている雰囲気が寂しかったので、また盛大にやっている感じを楽しみに見てみたい。感想を、直接、聞くっていう機会はなかなかない」
夏の夜空を彩る花火大会も、雲行きが怪しくなってきました。
茨城県内の花火製造会社。お盆期間に10以上の花火大会に参加する予定ということで、すでにトラックの荷台には、打ち上げに使う筒が積まれています。
山崎煙火製造所・山崎智弘代表：「（Q.台風7号で主催者と話し合いしている）きのうから『台風来ているよね』という話をしていて、主催者はやりたい気持ちが半分以上ある。天気を見ながら、我々の安全管理も第一に考えて、できるのか、私が判断するしかない」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
