ウクライナ情勢 新局面 プーチン氏“親ロ派”独立承認

ウクライナ情勢 新局面 プーチン氏“親ロ派”独立承認

ウクライナ情勢 新局面 プーチン氏“親ロ派”独立承認

ウクライナ情勢が新たな局面を迎えました。

日本時間、午前4時前、ロシアのプーチン大統領は。

ロシア プーチン大統領
「長く続いてきた問題について決断すべき時がきた。ただちに、独立と主権を承認するのだ」

ウクライナ東部の2つの親ロシア派支配地域の独立国家の承認を表明。その要請に応じる形で軍による平和維持活動も命じました。

ロシアは、これまでウクライナ東部の紛争を「内戦」と位置づけ、停戦合意であるミンスク合意の履行をウクライナ政府に求めていました。しかし独立を承認したことで自ら合意を破ったことになります。

一方、ウクライナの首都、キエフでは。

キエフ市民
「これは馬鹿げた決断だと思います。そのような隣国があることは、とても悲しいことです」

キエフ市民(東部ドネツク出身)
「私は戦争を経験しました。銃撃や砲撃から逃げましたし、また戦争になるのはとても怖いです」

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる独立の承認を認めない姿勢を強調しています。

記者
「ロシアによる一方的な独立承認を受けて、国連安保理の緊急会合が現地時間午後9時に招集されました」

異例の夜間開催となった国連安保理緊急会合では。

米国 トーマスグリーンフィールド国連大使
「プーチン大統領は、これらの地域にロシア軍を派遣すると発表して平和維持軍と呼びました。ナンセンスです。私たちはその正体を知っています」

アメリカ・バイデン政権は、新たな経済制裁を発動したものの政府高官は軍事侵攻の場合に同盟国などと準備している厳しい経済措置とは「別のもの」であり侵攻ではないという立場で外交交渉の余地を残した形です。

緊張が続く中、イギリスのジョンソン首相はアジアへの影響について。

英ジョンソン首相
「ウクライナが侵攻されれば、衝撃は世界に響き渡る。東アジア、台湾でも」

中国と台湾の問題にも通じうるウクライナ問題。力による現状変更がこのまま、まかり通るのでしょうか。
(22日17:25)

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