献体を連絡なく火葬して『遺骨を約6年半も放置』…遺族が兵庫医科大学を提訴(2022年2月22日)

献体を連絡なく火葬して『遺骨を約6年半も放置』…遺族が兵庫医科大学を提訴(2022年2月22日)

献体を連絡なく火葬して『遺骨を約6年半も放置』…遺族が兵庫医科大学を提訴(2022年2月22日)

研究のために提供された遺体を連絡なく火葬して遺骨の返還も怠っていたとして、遺族が大学を相手に損害賠償を求めて提訴しました。

 訴えを起こした遺族らによりますと、高橋純一さんは2014年に82歳で亡くなった後、生前の希望で兵庫医科大学に献体。しかしその後、大学側から連絡がなかったため、去年10月に高橋さんの長女が問い合わせたところ、献体した翌年には解剖を終えて火葬され、遺骨は安置室に置かれたままだとわかったということです。

 遺族は、大学が連絡なしに解剖と火葬を行い、約6年半もの間、返還を怠ったことなどに精神的苦痛を受けたとして、今年2月22日に1100万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴しました。

 (高橋さんの長女)
 「ただの教材ではないんですよ。無料で使える教材だと思うからそんな雑な扱いするんでしょう。生きた人と思って、丁重に扱っていたらこんなことになっていないからねということは伝えたいです」

 兵庫医科大学では去年11月、高橋さんと同時期に他2人の献体でも遺族への連絡漏れがあったと公表して、「二度とこのようなことが起きないよう再発防止策に取り組んでまいります」としていました。

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