区議に「ブタ」渋谷副区長が退職届 100人超閲覧のチャットで“中傷”(2023年8月8日)
東京・渋谷区の副区長が100人以上の職員が入る業務用のチャットで特定の女性新人区議を「ブタ」などと誹謗(ひぼう)中傷していた問題で副区長が8日午後、退職届を提出し、受理されました。
■100人超閲覧のチャットで“中傷”
渋谷区 長谷部健区長:「本日、澤田副区長からの退職届を受理し、承認したところでございます」
この会見の少し前…。渋谷区の桑水流弓紀子区議(35)です。区役所職員のグループチャットで、副区長に「桑ブタ」などと揶揄(やゆ)され、そのうえ、住んでいるマンション名までさらされていました。
渋谷区議会 桑水流弓紀子区議:「低レベルすぎて驚き」
渋谷区長による会見の直前、書き込んだ副区長から直接謝罪があったといいます。渋谷区の澤田伸副区長。
問題のやり取りは、区の職員およそ120人が閲覧できるグループチャットで交わされていました。例えば6月16日。担当部長が澤田副区長に報告。
担当部長:「昨日の区民委員会の質疑内容をまとめました」
恐らく、それを確認したであろう澤田副区長は…。
澤田伸副区長:「バカの集まりになってますな!」
すると担当部長は…。
担当部長:「相手をするのも大変です!」
澤田副区長は…。
澤田副区長:「国民民主の桑ブタは(中略)早めに封じておかないとね!」
■職員?“中傷チャット”に「いいね」
また、先月18日には、やはり担当部長からの報告を受け、澤田副区長は再び…。
澤田副区長:「桑ブタ」
担当部長は…。
担当部長:「よく喋ります」
そう応じています。
澤田副区長の発言には、他にも同調する職員がいる模様。ただし、この問題が明らかになったのも職員からの内部告発でした。届いた手紙の一部には。
届いた手紙:「渋谷区は、表向きには『ちがいを力に変える街』、『LGBTQ先進区』など言っていますが、内部の状況は、このような書き込みが多くの職員の目に触れるところに平然と書き込まれ、尋常ではありません」
■「バカの集まり」“中傷チャット”
澤田副区長は、長谷部区長と同じ広告代理店・博報堂の出身で、長谷部区長の上司だった人物です。2015年に区長の推薦で就任しました。副区長としての報酬は月額90万8100円。
渋谷区 長谷部健区長:「昔、上司ということだが今は私が上司です。暴走して私の言うことをきかないということは全くない」
今回の問題で区長は上司として副区長にどのように向き合ったのでしょう。
■マンションさらされ…「恐怖感じた」
副区長の書き込みは「桑ブタ」などの誹謗中傷にとどまりません。黒塗りにされた部分には桑水流区議のマンション名が書き込まれていました。非公表にしていたはずです。
渋谷区議会 桑水流弓紀子区議:「ブタやバカって言われたこと以上に住所をどうやって入手したのかということと、それを書き込んだうえで封じなければっというのは私以外に封じられた人がいるのかなと思いますし、そこが恐怖を感じた」
その後、退職届を提出した澤田副区長。区長はその経緯をこう説明します。
■「認識 甘かった」“後悔”明かす
渋谷区 長谷部健区長:「私の口から、今回は辞めるべきだということを区長として判断をして伝えました。何でこんなことをしてしまったんだと問い詰めるじゃないですけど、そのなかで『申し訳ない』『甘かった』と…」
渋谷区は他の区議に対しても同様の発言がなかったか調査を進めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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