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「政府の中枢で外交活動を」学科試験なし…“キャリア”外交官の中途採用の募集開始(2023年8月7日)
外務省は、7日から社会人経験者の中途採用の募集を始めました。募集されるのは“キャリア”といわれる総合職です。
外務省人事企画室・渋谷尚久室長:「最前線での外交官としての活動を積み上げて、将来的に日本外交を背負っていく。政府の中枢で外交活動に携わっていただく」
1次選考で、履歴書などと小論文を提出し、2次選考で英語を含めた面接、集団討論を行って、合否を決めます。通常の採用であれば“キャリア”は、国家公務員試験の受験が必要となりますが、学科試験がないのが大きな特徴です。
外務省人事企画室・渋谷尚久室長:「経済安全保障や、サイバー偽情報、新しい言葉を聞く機会が増えている。外交課題も多様になってきている。多様なバックグラウンドを持った方々が、外務省で活躍する道を増やす」
外務省など中央省庁では、若手キャリア官僚の退職が増えていることもあり、新しい人材が求められています。
マスコミを辞め、外務省に入省して13年目の三角崇人さん。以前からあった学科試験を行う中途採用の制度を利用して、転職しました。三角さんは、海外に滞在する日本人の安全確保について、情報を公表するなどの仕事をしています。
外務省海外邦人安全課・三角崇人課長:「マニュアルがあんまりなくて、個人に任されているから、最初は大変だった。外務省のホームページに、海外の危険情報を出しているが、どうしても文字の情報なので、堅苦しくて、最近は音声配信を始めた」
これまでにオーストラリアとエジプトの大使館で、合わせて5年、勤務しました。
外務省海外邦人安全課・三角崇人課長:「(活動分野が広く)みんなで世界地図のジグゾーパズルをやっている感じ。一つ一つの取り組みが、日本の皆さんの安全につながっていると思えるのはやりがい」
海外に赴任する大使は、どのような環境で働いているのでしょうか。
駐マダガスカル大使の阿部康次さん。赴任先のマダガスカルは、アフリカ大陸の東側、インド洋上にある島国です。日本から飛行機を乗り継いで、最短でも1日、かかります。
駐マダガスカル日本大使・阿部康次さん:「途上国ですので、ある程度、上の方と直接やり取りをする。外交官の仕事の多くは、基本的には、いろいろな関係者、上は大臣、民間企業、外部の方とお会いして意見交換し、情報収集しということです」
外務省に入って35年の阿部大使も、同じような価値観の人だけでは、限界を感じるといいます。
駐マダガスカル日本大使・阿部康次さん:「いまは若い人の価値観も変わっていると思いますし、違ったバックグラウンドの人が集まって議論すれば、また違った政策・視点が出てくる可能性がありますので、そういう意味でプラスになってくると期待しています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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