ニワトリも夏バテ? 卵が小さく…養鶏場苦悩“必死の暑さ対策”(2023年8月7日)

ニワトリも夏バテ? 卵が小さく…養鶏場苦悩“必死の暑さ対策”(2023年8月7日)

ニワトリも夏バテ? 卵が小さく…養鶏場苦悩“必死の暑さ対策”(2023年8月7日)

 この夏、約1万5000羽のニワトリを飼育する静岡の養鶏場が深刻な問題に直面しています。一日に生産される約1万3000個の卵。そのサイズが“小さくなっている”というのです。

 ここの養鶏場で一番大きい3Lの場合は1サイズ下の2Lの卵に。その差は一目瞭然です。

 清水養鶏場 清水茂取締役:「(今年は)梅雨の時期が暑かった。そういうのがずっと(卵が小さいことに)響いてきている」

 福井の養鶏場も同じ悩みを抱えています。地面に放して飼う、平飼いをしている1000羽の福地鶏が産む卵もこの夏は1サイズ小さく、しかも殻が薄くなっているといいます。

 テトテヲ 宗京明里さん:「食欲がかなり落ちているのでそれも影響して、全体にカルシウムが入る量が少なくなって殻が薄くなっちゃうのはありますね」

 卵が小さくなる、殻が薄くなる、これらはニワトリの“夏バテ”が原因。暑さで食欲が落ち、餌(えさ)を食べなくなった分、卵が小さくなっているのです。

 静岡の養鶏場では口を開けたままのニワトリがいます。暑さに弱いとされるニワトリ。鶏舎内の温度が33℃を超えると体調不良を起こし、熱射病で死ぬ場合もあるといいます。この養鶏場では暑さ対策として、26℃を超えると自動で回る換気扇を設置。さらに…室温が32℃に達すると、自動的にミストが噴霧されるシステムも導入。

 ところが、午前9時。まだ午前中にもかかわらず、かなりの暑さです。手元の温度計では33.6℃を示しています。一方、鶏舎内の温度は32.6℃と暑さ対策の設備を駆使しても危険な温度33℃が目前まで迫る状態です。

 ニワトリたちにとっても危険な暑さはもうしばらく続きそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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