「いたばし花火大会」騒然…「大ナイアガラの滝」で引火?瞬間映像 大規模火災で中止【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年8月7日)
https://www.youtube.com/watch?v=ThXbo5MtGTk
5日、東京・板橋区の荒川の河川敷で4年ぶりに花火大会が開催されました。会場で枯れ草が焼ける火事が発生し、大会が中止になりました。現場には消防車など19台が集結し、一時、騒然となりました。
■「いたばし花火大会」予期せぬ出来事
夏の夜空を彩る大輪の花。5日、荒川の河川敷で「いたばし花火大会」が行われました。例年50万人が訪れ、今年で64回目の開催になります。
対岸で同時に開催される「戸田橋花火大会」と合わせ、約1万3000発の花火が打ち上げられます。コロナ禍が明け、4年ぶりの開催に多くの見物客が詰め掛けました。
夕焼けをバックに描かれた「スターマイン」を皮切りに、次々と打ち上げられる花火。打ち上がる度に歓声が上がり、人々は夏の風物詩に目を奪われます。
しかし、この後、誰も予想だにしないことが起こります。
■燃え広がる炎 消火器では手に負えず
この映像は、花火が真正面に見える位置から撮られたものです。プログラムの3分の2が終わった午後8時ごろ、河川敷の両端から火花が広がりました。
名物の仕掛け花火「大ナイアガラの滝」です。関東で最長クラスを誇る総延長700メートルの火の滝が赤・黄・白と色を変えながら、鮮やかな火花を降り注いでいます。
しかし、その数十秒後、大ナイアガラの滝の奥で燃え上がる炎が確認できます。
さらに、映像では同時多発的に複数の炎が発生しているのが分かります。枯草から上がった火の手は瞬く間に勢いを増し、河川敷に燃え広がりました。
炎を確認したスタッフが消火器を持ち、大急ぎで駆け寄っていきますが、全く手に負えない状況になりました。
観客が気付いた炎は、遠くからでもはっきり分かります。花火ではなく、炎にカメラを向ける人の姿もありました。
本部テントで待機していた消防隊からは、緊迫した声が響きました。
消防隊員:「消防団は今、誘導入ってもらっています」「(Q.向かってるんですよね)4隊、応援出しています」
目撃者:「待機している消防隊員がいるでしょ。それが急いで行って、それでも間に合わなくて、消防車が1台すぐ来て、また追加で来て」
現場には、続々と消防車が到着しました。
■対岸で行われた花火大会 予定通り終了
この火事を目の前で目撃していた人は、ある違和感を感じていたといいます。
目撃者:「ナイアガラがあったんですけど、その時に結構きょう風が強くて、ナイアガラが普通は真っすぐ下に降りるのが、結構波打って飛ばされる感じで、その後、火がついたんだよね」
映像を確認すると、燃え上がった炎はすべて「大ナイアガラの滝」の真下ではなく、その少し奥で起きているのが分かります。
目撃者:「途中で(風が)びゃーって吹いたから、(炎が)ちらちらしてたのが、わーって燃えて」「(Q.野焼きみたいな?)本当に野焼きみたいな感じです」
都の環境局によると、「地上で風速7メートル以上の強風が10分以上継続していた場合、中止」という基準が設けられています。
しかし、板橋区の担当者によると、「花火大会当日は中止を検討するほどの強風は吹いていなかった」といいます。
火災が起きた直後、会場では中止を知らせるアナウンスが流れます。
会場アナウンス:「いたばし花火大会は中止が決定いたしました。ご了承いただき、お気を付けて、お帰りくださいませ」
一方、対岸で同時に行われていた「戸田橋花火大会」は終了まで予定通り続けられました。
この火災で19台の消防車などが出動し、河川敷の約2000平方メートルを燃やした炎は発生から約3時間後に消し止められました。
警備員:「前を向いて、ゆっくりお進みください」
この火災でけが人はなく、会場からの帰路も大きな混乱は起きませんでした。
■火災から一夜明け…消防による現場検証
火災があった直後、大会のSNSで中止を発表しました。
大会公式X(旧ツイッター)から:「ただいま会場内で火災が発生し、大会の安全の継続が困難になりました。そのため、今年度のいたばし花火大会は中止が決定しました。楽しみになさっていた方々には大変申し訳ございません。安全に配慮しての決定となりますので何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます」
一夜明けた6日、現場では消防による現場検証が行われていました。広い範囲で草木が焼け、ところどころ灰になっている部分もあります。
板橋区は今回の件を受け、「消防・警察による調査を踏まえて、今後はより安全な実施に努めてまいります」とコメントを発表しました。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年8月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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