広島サミットから2か月半 資料館の入館者は過去最多も 「次の行動に移すことにつながらないと…」 核兵器廃絶訴える被爆者の声|TBS NEWS DIG
広島では5月に各国の首脳が集まりG7サミットが行われましたが、被爆地にどのような影響を与えたのでしょうか。
核保有国を含む首脳たちが平和公園を訪れた5月の広島サミット。原爆資料館を見学し、芳名録に記帳しました。あれから2か月半。資料館の入館者数は過去最多を記録しています。
記者
「原爆資料館で見学を終えた方々が思いを綴っているのが、こちらの対話ノートです」
対話ノートには、サミットをきっかけに訪れたという書き込みもあります。
原爆資料館の対話ノートから
「サミットも終わり、初めて来館。すさまじい現実に憤りを覚える」
「世界中の人々がここに来て被爆の実相に触れてほしいと願う」
岸田文雄総理
「『核兵器のない世界』に向けて取り組んでいく決意を改めて共有し、『広島ビジョン』を発出することができた」
首脳たちが「被爆の実相」に触れたと開催の意義を強調した岸田総理。一方で…
広島の被爆者 サーロー節子さん
「これだけしか書けないのかと思うと胸がつぶれるような思いがした」
サミットの核軍縮に関する共同文書「広島ビジョン」では、「核兵器は存在する限り、防衛目的のために役割を果たす」としていて、被爆者からは「核抑止論」を認める内容だと批判の声が相次ぎました。
広島県 原爆被害者団体協議会 箕牧智之理事長
「被爆者の願いは核兵器の廃絶」
被爆から78年。広島の被爆者は核兵器廃絶を訴えてきました。今回のサミットをきっかけに行動に移してほしいと話します。
広島の被爆者
「次の行動に移すことにつながらないと、それぞれの首脳が記帳したというだけではここで開いた意味はないのでは」
「日本が先頭に立って、世界に向けて核廃絶を言わなければ。日本は広島、長崎両方を体験している。日本が言わないでどこが言う」
核兵器のない世界に向けての具体的な取り組みに被爆地の視線が注がれています。
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