“体重最大340t”地球史上最も重い生物か 古代クジラの化石を公開 3900万年前に生息(2023年8月4日)

“体重最大340t”地球史上最も重い生物か 古代クジラの化石を公開 3900万年前に生息(2023年8月4日)

“体重最大340t”地球史上最も重い生物か 古代クジラの化石を公開 3900万年前に生息(2023年8月4日)

 南米のペルーで、体重が最大340トンと地球史上最も重い生物だった可能性がある、古代クジラの化石が公開された。

■世界の研究者も驚き「見たことない光景」

 自然史博物館の古生物学者:「地球の歴史上、最も重い動物だ」

 幕の下から姿を現したのは、今からおよそ3900万年前に生息していた、古代クジラの背骨の化石だ。

 一つひとつが1メートルほどもある化石。この古代クジラが、地球始まって以来、最も重い生物だった可能性があることに、世界の研究者たちも驚きを隠せない。

 アメリカの古生物学者:「我々が知っているものとは全く違う巨大生物を見るのは、とてもエキサイティングなことだ」

 イタリアの古生物学者:「見たことのない光景だ。特に信じられないのは、その質量。この背骨の重さだ」

■発見した古生物学者「発掘完了には数年かかる」

 南米ペルーの首都リマにある、サンマルコス国立大学の自然史博物館。

 古代クジラの化石は、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」の論文発表に合わせて2日に一般公開された。

 自然史博物館の古生物学者:「地球の歴史上、最も重い動物だ。それはシロナガスクジラよりも重く、地球上で存在した最重量の動物で、3900万年前にペルーの海に生息していた」

 最初の化石が発見されたのは、13年前の2010年のこと。発見した古生物学者のマリオ・ウルビナ氏は、次のように話した。

 ウルビナ氏:「それは、私の研究活動の中でも最も大変な経験の一つだった。発掘現場が砂漠の果てにあって危険なため、運転手が私を連れて行こうとしなかったんだ。私は走っている車の窓から飛び降りて、運転手とけんかするはめになった。しかし、そうまでして得た結果がこれだ。発掘の完了までには数年はかかるだろう」

■背骨の化石の重さは“1つ、100キロ以上”

 運転手が危険だからと言って近付こうとしなかった発掘現場は、ペルー南部の「イカの砂漠」にあった。

 ここは、かつて海の底で、海洋生物の化石が豊富に出ることで知られているという。発見された背骨の化石の重さは1つ、100キロ以上だ。

 研究チームによると、肋骨(ろっこつ)などから推定される体長は20メートルほどで、体重は最大で340トンに上るとみられている。

 SNSの書き込みから:「その巨大な体を維持するために一日に何をどれだけ食べていたの?」「でかいジュゴンみたいだけどロマンあるなぁ~」

 およそ3900万年前に生きていたクジラにロマンが広がっている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年8月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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