中国の大雨被害 村ごと“濁流”に 屋上に多くの人救助活動続く(2023年8月3日)
先月末から続く中国の大雨。現在も各地で水が引かず、救助活動が続いています。
■中国の大雨被害 村ごと“濁流”に
中国の伝統的な門。村ごと濁流にのみ込まれたといいます。過去140年で最も雨が多く降った北京。空港も滑走路が冠水。2日も欠航や遅延が相次いだといいます。雨はやんでもダムの放水などによって水位が上昇。建物屋上には取り残された人々の姿があり、現在も救助活動が続いています。
一方、猛暑に襲われているアメリカ。ニューヨークでは気温が40℃に迫るなど各地で記録的な猛暑になるなか、場所はニューハンプシャー州。セレブの集う砂浜に小型機が墜落。岸から30メートル。海水浴客たちにけが人はなく、パイロットも泳いで脱出。その後、海水浴客たちも手伝い、小型機を海から引き揚げました。
■長袖姿のフランス “寒い夏”
さらにヨーロッパに目を向けると、ギリシャやイタリアなど地中街沿岸の国では記録的な猛暑に。
ところが、同じヨーロッパでもフランス北部では海は大荒れ、気温は一気に低下。街を見ると住民は皆、長袖姿。8月のフランスとは思えない光景です。
一部の気象学者は「大西洋の海洋循環」の弱体化が異常気象の引き金になっていると指摘。「大西洋の海洋循環」。メキシコン湾から流れ込む暖かい海流がヨーロッパを暖めながら移動。グリーンランド沖合で冷やされ、沈み込みながら南へ進みます。
気象専門家 サイモン・ブラッセル教授:「大西洋の海洋循環が弱まるとアメリカ東海岸の海水温は上昇。ハリケーンの強度は増し、ヨーロッパ西海岸の海水温が低下する可能性がある」
グリーンランドの大量の氷河が溶け、海水の塩分濃度が薄まると沈み込む海水量が減少し、流れが弱まる可能性があるというのです。
国土の80%が氷に覆われているグリーンランド。この広大な氷河が気候変動を占う鍵になっているのです。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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