“50m超”暴風も…台風6号が沖縄直撃 離れてもUターン?(2023年8月2日)

“50m超”暴風も…台風6号が沖縄直撃 離れてもUターン?(2023年8月2日)

“50m超”暴風も…台風6号が沖縄直撃 離れてもUターン?(2023年8月2日)

 瞬間的に50メートルを超える暴風が観測されるなど、沖縄を台風6号が直撃しています。この後、沖縄本島からいったん離れる形になりますが、週末以降Uターンする恐れが出てきています。

■台風6号“沖縄直撃” 信号機倒れ

 台風は沖縄の各地に大きな爪痕を残しました。一体どれほどの風が吹いたのでしょうか。車はひっくり返り、フロントガラスも割れてしまっています。

 那覇市で観測された最大瞬間風速は今年一番となる52.5メートル。電話ボックスが不気味に揺れている様子がその威力を物語ります。スピードが遅い台風6号。夜が明けてもその威力は衰えません。

 那覇市内を走ると、異様な光景が次々、飛び込んできました。目の前を猛烈な雨と風が横切っています。信号機はあらゆる場所で折れ、車は何かがぶつかったのかバンパーが引き剥がされています。

 道路は冠水し、自力でごみを取り除こうとする人も…。

 バイクも飛ばされる風…。駐車場では車がひっくり返り、横転しています。

 沖縄県によると、暴風雨による車庫の倒壊で90歳男性が死亡したほか、けが人は少なくとも37人です。

 各地で大きな被害が出ています。停電したホテルもあります。

 ベストウェスタン沖縄幸喜ビーチ 金子健太郎総支配人:「今、ロビーで浸水が起きている」

 名護市内にあるホテルは1日夜から停電。客の不安を拭うため無料でカレーを配布。延泊せざるを得ない人に宿泊料金を3分の1ほどに値下げしました。

 ベストウェスタン沖縄幸喜ビーチ 金子健太郎総支配人:「困っている客と接して見ているので、できる限りのことはホテルとしてもできる」

 2日午後5時時点でも停電により復旧は進まず、およそ20万個が停電したままです。

■台風6号迫り 奄美で道路陥没

 台風は隣の鹿児島にも、じりじりと近付きつつあります。

 奄美地方には立っていられないほどの強さの風が吹き荒れています。海は大荒れとなって街を襲います。

 市内を流れる川…。画面の奥から手前に押し寄せるのは海から来た水です。川の流れに逆らうように流れ込み、増水の危険が高まります。

 島では道路の陥没も起こり、通行しないよう安全が呼び掛けられました。

 住民:「5メートル四方に陥没している。これはやばいと思って…」

 6月に奄美を襲った大雨で土砂災害の被害を受けた集落。まだ復旧には至っておらず、台風の接近に戦々恐々としていました。

 川内浩示さん:「今度の台風の雨でまた埋まったら、もうダメかなと。早くどっか行ってもらいたい。それだけです」

■コンテナで“防御”

 奄美地方のスーパーは入り口にコンテナを置いて強い雨風に備えています。

 店長:「きのう慌てて店頭も暴風対策でコンテナを準備したり、けさからコンテナを設置したりしている」

 店で出会ったのは岩手から来た高校生。郷土文化の発表会に参加するため奄美を訪れましたが、台風で足止めを食らいました。

 岩手から来た高校生:「怖いですね。ドキドキします」
 先生:「費用もかかるのでそっちの工面が。学校と相談しながら対応したい」

 この後、飛行機や新幹線を乗り継いで岩手に帰るといいます。

 店の商品に目をやると、パンや乳製品などの棚は空っぽです。物流の滞りも起きているといいます。

 店長:「台風が九州に向かっているという予報が出ているので、まだ全然見えない状況。とにかく被害がなるべく少ないように、船便が早く回復して皆さんに食品を提供できたらと思う」

 この後、台風は沖縄本島からいったん離れる形になりますが、週末、Uターンしてくる恐れもあり、引き続き警戒が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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