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大阪・関西万博 パビリオン建設の促進に向け「万博貿易保険」導入も建設業界から「抜本的な解決策にはなっていない」の声|TBS NEWS DIG
再来年に迫った大阪・関西万博。海外パビリオンの建設が遅れ、深刻な問題になっています。政府はきょう、遅れを取り戻すべく「万博保険」導入などの対策を打ち出しました。
万博公式キャラクター「ミャクミャク」と登壇したのは、岸田総理。
岸田総理
「万博の際には空飛ぶ車とか、素晴らしい新しい技術を体験できる」
岸田総理はこう期待をしましたが、開催まで2年を切った万博に暗雲が垂れ込めています。
大阪・関西万博の会場である、大阪の「夢洲」。およそ50の国と地域が自前でパビリオンを建設する予定ですが、必要となる基本計画を提出したのは韓国だけです。
背景にあるのは、建設資材の高騰。セメントや鉄鋼などの資材は5割以上値上がりしています。
さらに、もう一つ要因が。
これは、2年前に開催されたドバイ万博の映像です。建てられたパビリオンの建設には長い工期と多くの人手が必要で、建設会社が受注に及び腰になると言います。
これに対してきょう…。
西村経産大臣
「経産省の総力を挙げて、緊張感をもって、省を挙げて進めていただきたい」
「総力をあげて万博を進める」とした経産省はきょう、国内の建設会社を対象に「万博貿易保険」をきょうから導入すると明らかにしました。海外のパビリオン建設で未払いなどのリスクを減らし、建設の受注を円滑に進める狙いがあります。
さらに、先月まで省のトップを務めていた多田前事務次官を万博の支援担当とするなど、まさに人事面でも「総力」を挙げる形ですが、建設業界からは「抜本的な解決策にはなっていない」との声が上がっています。
建設業界関係者
「何よりも工期の短さが課題。一年は万博を延期するぐらいじゃないと」
現場から上がる不安の声。残された時間はどんどん少なくなっていきます。
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