【猛暑】「のどの違和感」は熱中症のサイン?「躊躇なくエアコンの使用を」 救急搬送は去年の2.3倍に【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

【猛暑】「のどの違和感」は熱中症のサイン?「躊躇なくエアコンの使用を」 救急搬送は去年の2.3倍に【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

【猛暑】「のどの違和感」は熱中症のサイン?「躊躇なくエアコンの使用を」 救急搬送は去年の2.3倍に【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

東京都心では7月の猛暑日を観測した日が計13日となり、観測史上最多を記録しました。
熱中症が疑われる死亡例も相次いでいて、厳重な警戒が必要です。

■台風沖縄接近へ 東京は猛暑

南波雅俊キャスター:
暑さ、そして気になる台風について見ていきたいと思います。

広瀬駿気象予報士:
台風は非常に強い勢力に発達しています。これから海水温の高いところを通るので、海が暖かいといっぱい雲ができるわけですが、それが台風のエネルギーになっていきます。非常に強い勢力を維持して、8月2日にかけて沖縄本島にかなり接近した後、向きを東の方に変えて予報円の右側の方を通っていけば週末、西日本に接近してくる恐れがありますので、厳重な警戒が必要になりそうです。

■今年の7月は…150年で「最も暑い7月」に

南波キャスター:
そして、暑さに話を移していきます。31日、真夏日(30℃以上)が全国で653地点、猛暑日(35℃以上)も124地点。埼玉・熊谷では39.2℃、そして同じく埼玉・鳩山、群馬・伊勢崎では39.1℃となりました。相当な暑さですよね。

広瀬気象予報士:
本当に外での活動自体が危険になってくる、命に関わるような暑さが続いている状況になってます。

南波キャスター:
東京の7月の最高気温は先週の月曜日(24日)から、8日連続で35℃以上の猛暑日が続いています。そして、1か月で猛暑日が13日だったというのは、統計史上最多。統計というのは、明治8年からなんですね。

広瀬気象予報士:
気温の観測は約150年前から、東京ではされています。その中で、今日いっぱい7月なので、時間が過ぎてから、データは確定になるんですが、150年近くの中で、この7月が最も暑い7月だったとなりそうです。

南波キャスター:
これまで最も高かった7月の最高気温の平均は、2004年の33.1℃でしたが、今月は33.9℃(午後4時現在)ということで、7月としては、こちらも統計史上最高となりました。

ホラン千秋キャスター:
平均だと0.8℃上がったということですが、この0.8℃って大きいのでしょうか?

広瀬気象予報士:
月平均なので31日の平均の値で0.8℃というのはかなり大きな数字です。1℃という違いを体温に置き換えると、全然感じ方が変わりますよね。本当にインパクトのある数字の違いだと思います。

ホランキャスター:
7月がこれだけ暑いと、8月がちょっと思いやられるなという感じがありますね。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
さっき、この20年ぐらいの平均気温のグラフ見てきたら、10年20年かけてじわじわとちょっとずつ平均気温が上がってきてるわけですよね。これを10年前20年前に比べると、結構な差なわけですけど、毎年毎年の上昇ってちょっとずつじゃないですか。僕ら人間って、今変化に対して茹でガエル状態になっている気がしていて、本当は振り返ってみると、人間の体もしんどい、普通には生活できない状況になっているにもかかわらず、去年も生活できたしギリギリ何とかなったじゃん、今年も去年よりはちょっと暑くなったかもしれないけど、まだ去年部活できたし、去年オフィスでも働けたし、まだいけるでしょと言って、とっくに僕らの人間の持ってる体の生理的な限界を超えてしまってるかもしれないのに、社会の気温の変化はわずかだったので気付かないうちに、もう茹で上がってしまってる状態になっている可能性もあるなと思っています。

ちゃんと長期間で見通しを立てて、人間にとって活動の限界ということを、気を付けなきゃいけない状況になっているのではと俯瞰してみないといけませんよね。1年1年の変化はちょっとずつじゃないですか。でも、もう厳しそう。これだけバタバタ倒れる人が増えていると。

日比麻音子キャスター:
無理は禁物と言いますけど、何が無理なのかもすらわからなくなってきてしまっている感じはありますよね。

■去年と比べ「熱中症」の救急搬送は2.3倍 室内で熱中症…死亡例も

南波キャスター:
まさに限界というのは数字にも表れていて、全国の熱中症による救急搬送は、2022年7月17日から23日までの1週間で4078人。2023年は9190人(速報値)で、2.3倍に増えています。熱中症の発生場所は、家の中が43.6%、道路が17.3%となっています。

ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長によると、室内での熱中症の危険サインは
▼ノドの違和感(ガラガラ)
▼汗をかかない
▼尿が出る分量が減る
▼爪が紫になる

などです。

田代院長は「今年の異常な暑さが数十年前と違う事を認識出来ず、熱中症を発症している。躊躇なく水分やエアコンの使用をしてほしい」としています。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
僕らはいきなり熱湯には入れないわけですけど、お湯の中に徐々にお湯を足されたら、やけどするような温度になるときに気づかずに、茹で上がってしまうような感じですよね。そうならないように、僕らにとって健康に暮らせる気温や環境って何だろう?というのを一度考えた方がいいなと思いました。

ホランキャスタ…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230731-6100762)

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