「台風5号」中国で145万人被災 バスが濁流へ そのとき運転手は(2023年7月31日)

「台風5号」中国で145万人被災 バスが濁流へ そのとき運転手は(2023年7月31日)

「台風5号」中国で145万人被災 バスが濁流へ そのとき運転手は(2023年7月31日)

 台風による大雨の被害が拡大しています。台風5号が上陸した中国では145万人以上が被災し、北京市内も最高レベルの警戒が続いています。

■「台風5号」中国で145万人被災

 目の前で土砂崩れが発生し、パニックに陥る撮影者。

 リポーター:「土石流が町へ流れ込んでいき、道路脇にあった植木は埋もれてしまっています」

 台湾で猛威を振るい、先週末、中国南部を直撃した台風5号。上陸した福建省では大規模な土石流が発生。3000立方メートルの土砂が一気に町に流れ込んだといいます。

 洪水も相次ぎ、福建省だけで145万人が被災。各地で猛烈な風が吹き、窓枠が壁ごと崩れ落ち、屋上にある建物も次々飛ばされていきます。

■バスが濁流へ そのとき運転手は

 南部だけでなく、中国の広い範囲で突風や洪水の被害が発生。冠水した道路を走るバス。バスのドライブレコーダーの映像。濁流で白い車が止まっています。よく見ると、車の下に人の姿が…。手を振って助けを求めています。異変に気付いたバスの運転手。バスを降り、助けに向かいます。

 地元の人たちとともに男性を救出。押し寄せる濁流。車は流された看板が引っ掛かり、動けなくなったようです。バスの運転手は体全体が水につかりながらも看板を撤去。その後、運転手はバスに戻り無事、運行を続けたといいます。

■道路に魚 住民殺到 カキに果物も?

 さらに冠水した道路にはよく見ると魚が。1匹や2匹どころではなく、群れで泳いでいるのです。台風で町が混乱しているなか、多くの住民たちが魚を求めて殺到。なかには投げ網を使う人も。魚たちは一体どこから来たのでしょうか。

 ここは中国北東部にある河北省。町の中心部にある劇場の近くの公園。台風の影響で池の水が増水し、道路などに流れ込むとともに魚たちも一緒に流されたのです。捕まえた魚を傘の中に入れる人や、なかには投げ網を使って魚をとる人も。

 さらには海でも。砂浜を埋め尽くしているのはカキ。台風で養殖のいかだが被害を受け、大量のカキが浜辺に流されたといいます。なかにはまるで業者のように袋いっぱいにカキを詰め込んでいる人も。

 猛烈な風が街を貫き、がれきや屋根が吹き飛ばされ、宙に舞うなか、とあるものも飛んでいたといいます。それはマンゴー。道路の至る所でマンゴーが落ちていたのです。SNSでは、バケツ一杯拾い続けた男性の動画が拡散されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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