“ホワイトアウト”で事故多発・・・猛吹雪の後は大雪に警戒 気象予報士が解説(2022年2月21日)

“ホワイトアウト”で事故多発・・・猛吹雪の後は大雪に警戒 気象予報士が解説(2022年2月21日)

“ホワイトアウト”で事故多発・・・猛吹雪の後は大雪に警戒 気象予報士が解説(2022年2月21日)

北海道では、いわゆる“爆弾低気圧”の影響で事故や立往生が相次ぎ、死者も出ています。現場付近では、吹雪で視界が遮られる“ホワイトアウト”が起きていました。

北斗市の函館江差自動車道では、多くの車が立ち止まって動けなくなりました。今回の事故で巻き込まれたのは、約80台の車両。最大で約180台が立往生したそうです。67歳の男性が亡くなり、16人が重軽傷を負いました。
現場に居合わせた・井上健太さん:「常に視界が真っ白で、前の車が見えなくなったら、本当に自分がどこ走っているかわからないような状況なので、かなり減速してゆっくり走っていた。今までもホワイトアウトに何回もあるが、ここまでひどい状態になったのは初めて」

北斗市の最大瞬間風速は22.5メートル。国道でもバスやトラックなど、10台ほどが絡む事故が起きました。

この暴風雪の原因は、北海道の東で急発達した“爆弾低気圧”です。列島は強い冬型の気圧配置となり、北日本では1日を通して、台風並みの暴風が吹き荒れました。

交通機関への影響も出ました。JRは、北海道のほぼ全域で、終日運転見合わせにしました。22日も札幌駅を発着する列車の運転を始発から見合わせるとしています。

◆気象予報士の眞家泉さんの解説です。

雪は、22日朝にかけて降り続き、北陸や札幌付近などで強まる恐れがあります。また、風の強い状況が続き、北海道では最大瞬間風速35メートルの予想です。これは看板が落下したり、倒木も起こり得る強さです。夜遅くにかけても断続的に同じような場所で雪が続き降りそうです。

今回は、風も強く、吹き溜まりができやすくなっています。路肩の雪山に注意が必要です。風が吹きやすいため、21日ほどではありませんが、22日もホワイトアウト状態になる恐れがありますので、無理な運転はしないようにしてください。

22日にかけて、北陸では新たに40センチ以上積もる恐れがあります。この雪の原因は、大陸からの風により雪雲が発達する『JPCZ』です。

日本の研究チームが、世界で初めてその実態をとらえ、21日、発表しました。観測は、先月、三重大学などの研究チームが行いました。解析の結果、JPCZの中心部では、雲の高さが一般的な雪雲の2倍。さらに、雪雲は極めて狭い範囲で線状に集中していたことがわかりました。そのエリアでは、1日で最大2メートルの雪が降る可能性があるということです。

このJPCZや冬型の気圧配置が続く影響で、北陸は23日昼ごろにかけて、局地的な大雪に警戒が必要です。

今後も冬型の気圧配置になりますので、JPCZは、まだまだ発生する恐れが可能性がありますので、3月も注意が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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