小1次男殺害事件 容疑の母親は「代理ミュンヒハウゼン症候群」か(2022年2月21日)

小1次男殺害事件 容疑の母親は「代理ミュンヒハウゼン症候群」か(2022年2月21日)

小1次男殺害事件 容疑の母親は「代理ミュンヒハウゼン症候群」か(2022年2月21日)

 当時7歳の息子を窒息死させたとして、42歳の母親が逮捕された事件。母親には「代理ミュンヒハウゼン症候群」の可能性が指摘されていました。

 逮捕前の上田綾乃容疑者(42)。亡くなった次男・雄大さんは、児童相談所に保護された際、「お母さんに投げ飛ばされたことがある」と話していたそうです。

 21日、会見場にはこんな言葉が飛び交いました。

 大和綾瀬地域児童相談所・高須正幸所長:「症状としては確かに大変似ている。いくつかある想定、考えられるものの一つとして代理ミュンヒハウゼンがある」

 代理ミュンヒハウゼン症候群・・・。

 大和綾瀬地域児童相談所・高須正幸所長:「代理ミュンヒハウゼンというのは故意に自分のお子さんに苦しみを・・・医療が必要であったりとか・・・」

 自分の子どもが「病気である」という状況を作り出すために、自ら危害を加えたり、あるいは嘘の申告をする・・・。虐待の一形態だといいます。なぜ、子どもを病気にしたいのか・・・。

 大和綾瀬地域児童相談所・高須正幸所長:「要は周囲の視線を集めることにより自分の肯定感を高めるような。一生懸命やっているとかですね。子どもを失った可哀想な母親であるとか。子どもに危害を加えたうえで何か得るものがあると・・・」

 上田容疑者には、雄大さんの他に、3人の子どもがいましたが、いずれも幼いころに死亡しています。

 近所の人:「3人亡くなっていることは知っていたので、何があったのかとはずっと思っていた」

 子どもの死亡が相次いだことから、児童相談所は、安全確保のため2回にわたって雄大さんを保護。しかし、家庭裁判所は、「他の子どもの死に保護者が関与した根拠がない」として、雄大さんを母親の元に帰す判断をしています。

 関西大学・山縣文治教授:「十分な帰さない理由が見いだせなかったというのが一つだと思います。代理ミュンヒハウゼンの行為を行う人は良い人に見えてしまう。一生懸命子どもの世話をしている、子どものことを気にしている親。そうすると疑うこと自体できなくなってしまう」

 雄大さんは、家に戻った9カ月後に死亡。

 口をふさいで殺害した疑いで逮捕された母親の上田容疑者は「何もしていない」と容疑を否認しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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