夏休みの初日に… 小6女児3人が川で溺れ死亡 「浅いところで遊んでいたはずが」 川の事故から“命を守るためには”【news23】|TBS NEWS DIG

夏休みの初日に… 小6女児3人が川で溺れ死亡 「浅いところで遊んでいたはずが」 川の事故から“命を守るためには”【news23】|TBS NEWS DIG

夏休みの初日に… 小6女児3人が川で溺れ死亡 「浅いところで遊んでいたはずが」 川の事故から“命を守るためには”【news23】|TBS NEWS DIG

21日、福岡県宮若市の犬鳴川で、川遊びをしていた児童3人が溺れ、死亡しました。
3人が通う小学校によると、「最初は浅いところで遊んでいましたが、急に川の深いところにはまってしまった」といいます。
川遊び中の事故から命を守るために大切なこととは。

■事故は2つの川の合流地点で…

待ちに待った夏休み。その初日に痛ましい事故が起こってしまいました。

21日午後0時50分ごろ、福岡・宮若市の犬鳴川で、小学6年生の女子児童3人が溺れました。

「友達が川から上がってこない」

通報を受けて警察と消防が駆けつけ、川の底で沈んでいる3人を発見。
北九州市などの病院に搬送されましたが、全員の死亡が確認されました。

亡くなったのは、中村優杏さん(11)、小野愛莉南さん(11)、大澤奏來さん(11)です。

記者
「現場はこのように、誰でも下りることができます。女子児童は、こちらの川で遊んでいたということです」

3人が見つかった場所は、犬鳴川と山口川の合流地点。水深は2.5mから3mあったといいます。

■「合流部は砂が堆積し、スポンジケーキのように柔らかくなっている」

3人が通う小学校が会見を開き、当時の状況を説明しました。

宮若西小学校 日高暢裕 校長
「(午前中に)6人で勉強をしたあと、一緒に昼食をとり、『川に行こうと』という話になったということです」

その後、ほかの2人もやってきて、川が合流する辺りで川遊びをしていたといいます。
その時、周囲に大人はいませんでした。

近くの住民によると、春ごろに河川敷が新しく整備され、遊ぶ子どもが増えたといいます。

Q.子どもが遊べるような水深
「くるぶしちょっと上くらいかな。そこに中州みたいなところがあるが、その手前あたりから一気に深くなっています」

学校も、児童8人は「最初は浅いところで遊んでいた」と説明。しかし…

「遊んでいたうちの4人が、急に川の深いところにはまってしまった。そのうち1人は、近くにいた友達が、2人で一生懸命引き上げた。しかし、3人はそのまま流されてしまったということです」

事故は、主流と支流が合流する部分で起きました。
専門家は、そこに潜む危険を指摘します。

水難学会 安倍淳 理事
「(合流部は)砂が常に堆積する。浅く見えても、その先端はスポンジケーキのような、ものすごく柔らかくなっている。そういうところは踏ん張っても踏ん張りきれない」

3人が通う小学校周辺には、川が多くあるといいます。
学校では終業式の日に、“夏休みの約束”というプリントを配り、「かわにちかづかない」と呼びかけていました。

宮若西小学校 日高暢裕 校長
「きのう元気な姿を見て送り出したところですが、本当に辛い思いをしております。もう一度、安全面に対する呼びかけを行いたいと思います」

■「川は生き物のように毎日姿を変える」

川遊び中の事故を防ぐために、何が重要となってくるのでしょうか?

水難学会 安倍淳 理事
「川は生きものなので、毎日姿を変える。プールのように安定していなくて、滑ったり、堆積物があったり、掘られて深くなっていたりするところが、ところどころにある。それを知るべきだと思う」

その上で、水深は膝下までにとどめ、浮き輪や救命胴衣などを必ず身につけてほしいということです。

では、万が一、流されてしまった場合の対処法は?

水難学会 安倍淳 理事
「“背浮き”というポジションをとると、鼻と口を水面に出すことができる。それで呼吸を維持できる。一回、形を学ぶだけでマスターするので、命を守る行動として練習をしていただければ」

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