河井元法相の買収事件で新疑惑 特捜部が不起訴示唆し供述誘導か(2023年7月21日)
事実であれば、日本の司法制度を揺るがしかねない事態です。河井克行元法務大臣による買収事件を巡って、当時、特捜部が不当な取り調べを行っていた可能性が浮上しています。
2019年の参議院選挙を巡る大規模買収事件。広島の県議や市議らに現金を渡した罪に問われた河井元法務大臣と、妻の案里元参議院議員は有罪判決が確定していますが、この事件で不当な取り調べがあった疑いが浮上しました。
現金を受け取ったとされる木戸経康元広島市議によりますと、任意の取り調べのなかで東京地検特捜部の検事が不起訴にすることを示唆して買収を認める供述を誘導したということです。そのやり取りを記録した録音データを聞いた木戸元市議の弁護人は。
木戸元市議の弁護人 田上剛弁護士:「不起訴であるとか軽い処分であるとか、そういったことの方向でやっていきたいとか、議員をやっぱり続けたいという、そういう気持ちにうまく入り込んで供述を取っている感じが致します」
当時、木戸元市議と同じように東京地検特捜部や広島地検の検事から取り調べを受けた三宅正明広島市議はこう話します。
取り調べを受けた三宅正明広島市議:「『河井だけをやりたい』とかね『先生は本当に一生懸命やってらっしゃるんで』『辞めて頂かなくて結構なんだ』と『辞める必要などないのだ』とずっと言っておられました」
起訴されて有罪となれば議員の失職は避けられません。取り調べのなかで「起訴しない」という明確な言葉はなかったものの、こう思ったと言います。
取り調べを受けた三宅正明広島市議:「そういうふうに言われれば(市議を)『続けられるのかな』と」「(Q.その発言は供述誘導につながっている?)今思えばそうでしょうね。供述誘導だと思いますよ」
河井元法務大臣の裁判では買収の趣旨を認めた三宅市議ですが、現在、買収ではなかったとして係争中です。供述誘導があったのか。録音データについては最高検察庁も把握していて、調査するものとみられます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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