娘に“粉”「吐いたらあかんで」下剤を強制?“共済金詐取”逮捕の母親(2023年7月20日)

娘に“粉”「吐いたらあかんで」下剤を強制?“共済金詐取”逮捕の母親(2023年7月20日)

娘に“粉”「吐いたらあかんで」下剤を強制?“共済金詐取”逮捕の母親(2023年7月20日)

 娘を低血糖症で入院させ、共済金をだまし取ったとして母親が逮捕された事件。娘の血糖値の低下を測定してから受診させていたとみられることが分かりました。

■入院狙い?娘の低血糖を“測定”

 縄田佳純容疑者(34)。今年1月下旬、当時8歳だった娘に十分な食事を与えず、低血糖症にして6日間入院させ、共済金6万円をだまし取った疑いが持たれています。

 近所の人:「美人やな。そういう感じでね。別に悪い印象もあらへんし」「娘さんもお母さんも普通にニコニコしてあいさつしてくれるような感じで、礼儀正しい親子やなという感じでした」

 現在小学3年生の9歳の娘は5年前から低血糖症などで43回にわたって入退院を繰り返していて、警察は縄田容疑者がおよそ570万円に上る共済金や保険金を不正に受給した可能性もあるとみて関連を調べています。

 大阪・大東市 教育委員会 担当者:「難病と言いますか、持病を持っているということで具体的な病名は入学時にお聞きしているということで、学校からは聞いております。検査入院もお医者さんの方にかかっているということでしたので、何か学校として疑うことはなかったです」

 2021年、小学校に入学した娘は4月から9月まで毎月持病を理由に検査入院で学校を休んでいましたが、10月以降、検査入院はなくなったということです。

 娘が入院した43回のうち39回は同じ病院で、毎月のように入院している年もありました。小学校に入学以降、その回数は減っていますが、その理由について、警察は知人男性から毎月数十万円の支援を受けていたからだとみています。

 しかし、今年1月、縄田容疑者の浪費が原因でその支援が打ち切られていました。警察では縄田容疑者がパート収入だけではまかなえず、今回の犯行に及んだ可能性があるとみています。

 縄田容疑者は娘の血糖値が下がったことを測定器で確認した後に、病院へ連れて行ったとみられることから、警察では共済金を得るため確実に入院させようとしていたとみています。

■「ママからピンク色の変な薬」

 縄田容疑者は入院が必要ない時も入院させたいと話し、なぜ入院できないのかと怒ることもあったほか、入院すると仕事を理由にその日数を延ばすようになったということです。また、病院に行く直前になると娘は縄田容疑者から「あるもの」を飲まされたと話しています。

 縄田容疑者の娘(当時8):「小学2年のころからしんどい時やしんどくない時も急にママからピンク色の変な薬を飲まされた。その薬を飲むと気持ちが悪くなってゲーする」

 それはピンク色をした粉状の薬でした。

 縄田佳純容疑者:「目つぶって、上向いて、ゲー吐いたらあかんで」

■「吐いたらあかんで」娘に“粉”

 警察はピンク色の薬を押収。5年前から縄田容疑者自身に処方されていた便通を良くする下剤でした。製薬会社などによると、その下剤を子どもが服用すると下痢の症状になるということです。

 警察が3年前に採取され保管されていた娘の尿を鑑定した結果、下剤の成分が検出されたということです。体調を悪化させるため、下剤を飲ませたとみられています。縄田容疑者は調べに対し、詐欺容疑を否認しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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