家にエアコンなし…熱中症搬送の瞬間 弁当店も盆踊りも 連日35℃超えに懸命の対策【もっと知りたい!】(2023年7月18日)
17日、今年最多の全国190を超える地点で猛暑日を記録しました。こうしたなか、高齢男性が熱中症の疑いで救急搬送される緊迫の現場に遭遇しました。
■猛暑のなか…秋葉原で50人行列 目的は?
東京都心の最高気温が36.2℃を記録した17日、全国では35℃以上の猛暑日となった地点が195に達し、今年最多を更新しました。猛烈な暑さに包まれた都内を取材しました。
東京・秋葉原にあるアニメ関連商品の販売店の前には、朝から開店を待つ多くの人の姿がありました。
この暑さに耐えてまで人々が求めるものとは、発売前のゲームを全国で一番早くプレイできるという体験会です。
埼玉から来た女性:「『幻日(げんじつ)のヨハネ』という、アニメのゲーム化がされるので、試遊会(体験会)に来ました。魔法とか何でもあるような世界で、このヨハネちゃんていう女の子が、『自分の好きなことを見つけて来い』と、地元に連れ戻されるところから物語始まる」
埼玉県から駆け付けた女性の姿もありました。待つこと1時間、強い日差しに負けることなく、待ち続けた50人ほどの客に店から整理券が配られました。
埼玉から来た女性:「暑さより試遊会(体験会)の楽しさのほうが勝っちゃいました。試遊会(体験会)終わったら、どこかのカフェに避難しようと思います」
■家にエアコンなし…熱中症か 搬送の瞬間
その後も、秋葉原周辺を取材しました。サイレンを鳴らしながら、文京区内の住宅街を走る救急車を、番組スタッフが走って追い掛けました。
一体、何があったのでしょうか。通報があった家に住む男性と面識があるという住民に話を聞きました。
男性を知る近所の住民:「(救急車が)止まっていたから、あれって思って、誰かなと思って、今、見に行ったんだよね」「(Q.何歳くらいのおじいちゃん?)80歳過ぎているかな。最初から付いていない。エアコンが」「(Q.エアコンがない?)ない」
通報があった家に住んでいるのは80代とみられる男性で、家にはエアコンが付いていないといいます。
救急隊が到着してから、およそ10分後。ストレッチャーに乗せられた男性は、熱中症のような症状を訴えていたといいます。
17日、都内では107人が熱中症の疑いで搬送されたということです。
■厨房は45.4℃…猛暑も唐揚げ作りフル稼働
熱中症に対して、人一倍警戒している現場もあります。埼玉県三郷市にある弁当店「キッチンBUS STOP」で、唐揚げの調理を担当しているのが、小池勝宏さん(23)です。
小池さん:「結構、暑いですね。意識がもうろうとしてきます」
ただでさえ暑いのに、小池さんの目の前にはおよそ180℃の揚げ油が入ったフライヤーが6つも設置されています。そのため、調理場の温度は45.4℃です。調理をする小池さんの腕からは、汗が吹き出します。
小池さん:「(Q.何時から何時くらいまで揚げている?)朝の9時から夕方の4時まで、ずっと揚げっぱなしです。これ(エプロン)もゴム製で、中に熱がこもっちゃうので、全身に暑さが」
熱中症にならないよう、こまめにスポーツドリンクなどを口にします。一日に飲む量は3リットルを超えます。
小池さん:「涼んだり、水分補給とか、熱中症にかからないように時間を見て休憩したりしています」
■盆踊り大会4年ぶり開催…猛暑に見舞われる
「自由が丘納涼盆踊り大会」はコロナ禍で中止が続き、4年ぶりの開催となりました。これまで8月上旬に開催してきましたが、今年は暑さを避けるため、2週間前倒しで行われました。
しかし、自由が丘商店街振興組合・原武理事長が「今回はたまたま猛暑に当たってしまったので」と話すように、盆踊りに参加する人たちは暑さ対策が必須です。
18日、東京では37℃まで気温が上がることが予想されています。
関東から九州にかけても猛暑日続出の厳しい暑さとなる予報で、22都府県に熱中症警戒アラートが発表されています。
(「グッド!モーニング」2023年7月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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