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“内水氾濫”か…排水能力を超え街へ逆流 秋田で大規模浸水(2023年7月17日)
記録的な大雨で、甚大な被害を受けた秋田県。街を歩くと必ず目にするのは、水に浸り、動けなくなった車です。
レッカー業者:(Q.きょう何台くらい)予約は50~60件ですけど、まだ今ずっと増えている。1日10件、20件くらいが限界なので、おそらく今週いっぱいくらいはかかる」
秋田県によりますと、これまでに1人が死亡。517棟が被害を受け、うち床上浸水は383棟。被害の全容が明らかになるには時間が必要です。
なぜ、これほどの被害が出たのでしょうか。河川工学を専門とする秋田大学大学院の渡邉一也准教授は市内を調査し、原因を探っています。
秋田大学大学院・渡邉一也准教授:「確実にここで起きていたこと、“内水氾濫”が一つの要因であることは間違いない」
内水氾濫とは、どういうことなのでしょうか。通常、雨水は排水溝などから川や海に流されます。しかし、川が増水することでその流れが滞り、さらには、排水溝などへ逆流。その結果、街に水があふれ出してしまうです。
秋田大学大学院・渡邉一也准教授:「よく見ると、ここは勾配がついてて実は低い。そういうところに集まってきやすい。排水溝に水が入ってますけど、当時ははけないような状態になっていたと思う」
また、渡邉准教授はアスファルトの地面が水を吸い込まず、流出しやすい環境にあることから、今回は都市型の災害だと考えています。この付近では48時間の雨量が252.5ミリと、観測史上最大の値を更新していました。
秋田市は、この内水氾濫に加え、複数の河川が氾濫するなど複合的な要素が重なり、被害が拡大したとみています。
五城目町では、断水が続いています。地元の酒蔵は無事だった井戸水を開放しました。
今回の大雨で浸水した家屋の6割以上が、五城目町でのものです。住民に話を聞くと、ここでも内水氾濫が起きたとみられることがわかりました。
菊地政明さん(57):「流れてはいるが、排水が追いつかず、ポコポコと出ている感じ。(Q.勢いは)最初は音だけだったが、だんだん噴水のように出てきて、一緒になって雨水と流れている感じ」
排水溝には泥が詰まったままです。不安を感じています。
菊地政明さん(57):「電気も水道も止まってる状態。片付けをしているとき、泥水をかき出す水がない。
どうしようかなと。泥が詰まると、さらに水の流れが悪くなり、あふれるのが早くならないか心配」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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