韓国 大雨で40人死亡 9人不明 なぜ地下道で“惨事”に…“人災”批判の声も(2023年7月17日)

韓国 大雨で40人死亡 9人不明 なぜ地下道で“惨事”に…“人災”批判の声も(2023年7月17日)

韓国 大雨で40人死亡 9人不明 なぜ地下道で“惨事”に…“人災”批判の声も(2023年7月17日)

 韓国では大雨による被害が拡大しています。市バスなど15台が浸水し、多くの命が奪われた地下道の冠水を巡っては「交通規制が不十分であった」など、人災だったと批判する声が上がっています。

 大雨はアジア各地でも被害を引き起こしています。立ち往生しているバスは下半分が水につかっています。ただ、その屋根を見るとそこも泥水に覆われていたとみられる痕跡があります。

 現場は韓国中部・清州(チョンジュ)市の地下道で多くの命が奪われました。大量の水が流れ込み、10台以上の車が動けなくなったのです。

 家族が巻き込まれた男性:「家族のことを知り、釜山から来た。何も教えてもらえず、イライラしている」

 韓国メディアによると、地下道からは17日朝時点で13人の遺体が引き上げられました。ただ捜索は難航しています。

 現地消防署長:「排水作業を続けているが、泥があるため、とても難しい状況」

 水没した地下道は片側2車線で、長さおよそ430メートル。15日朝、豪雨により近くを流れる川の堤防が決壊しました。周囲に田畑が広がるこの道にどうして多くの車が集まっていたのでしょうか。

 地元住民:「関係部署が県庁に連絡したと聞いた。事前に交通規制するべきだったのに対応は不十分だった」

 韓国メディアによると、洪水警報は決壊の4時間前、避難要請は決壊の2時間前にありました。しかし、地元自治体は地下道の交通を規制していませんでした。立ち往生していたバスは交通規制された別の道路を避け、地下道を使っていました。

 地下道の高さはおよそ4.5メートルありますが、流れ込んだ水が天井に達するまで5分もかからなかったと言います。豪雨被害はいくつもの場所で起きています。

 記者:「土砂崩れが起きて、細い道路に土や木が流れ落ちました。壁も重さに耐えられず崩壊寸前です」

 地元住民:「突然、ドンという音がしたので外に出て、懐中電灯をつけたら、建物がなくなっていました」
 
 記者:「農業用ハウスが水没しているのが確認できます。あそこで育てていたスイカがここに流れてきています」

 別の農場では牛が必死に泳いでいました。牛舎が水没し、何頭もの牛が取り残されたのです。

 韓国ではこれまでに40人が死亡し、1万人以上が避難しています。韓国メディアは17日からの3日間は「今年の梅雨の峠」だとして、さらなる警戒を呼び掛けています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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