祇園祭 4年ぶり制限なしで大混雑…「熱中症」搬送相次ぐ 逆行試みる地元民vs警察官【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年7月17日)

祇園祭 4年ぶり制限なしで大混雑…「熱中症」搬送相次ぐ 逆行試みる地元民vs警察官【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年7月17日)

祇園祭 4年ぶり制限なしで大混雑…「熱中症」搬送相次ぐ 逆行試みる地元民vs警察官【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年7月17日)

 16日の京都「祇園祭」の様子です。最高気温が36℃を超えるなか、多くの観光客が集まり、各所で行列ができました。この厳しい暑さで、緊急搬送される人も相次ぎました。

■炎天下の中…3時間待ちの大行列

 京都の夏の風物詩「祇園祭」。4年ぶりに制限なしの、本来の形に戻って行われ、16日の「宵山」には、多くの人が訪れました。

 16日の京都市の最高気温は36.1℃。炎天下の中、およそ200メートルにも及ぶ行列ができていました。

 これは1年に1度、祇園祭の宵山の日だけに販売される「行者餅」を買い求める人たちの行列。去年は、コロナ禍で、販売されなかったこともあり、多くの人が集まりました。

 購入した女性:「(Q.何時から並んでいたんですか?)8時すぎから。3時間。足が棒になりました。でも年に一回のね、素晴らしいお菓子を待っても、待ちがいがありました」

 8時すぎから並んで買えたという女性。こちらの女性は45分ほど並んでいるといいます。

 東京から来た女性:「午前中にはね、売り切れるっていうの書いてあったから、これだけ並んで売り切れだったらどうしようかなっていうのが…」

 そこへ…。

 店員:「申し訳ないです」「(Q.もう買えないんですか?)はい、もう終わりました。すみません」
 東京から来た女性:「えー!」
 店員:「申し訳ないです。暑いなか来ていただいたんですけど」
 東京から来た女性:「やっぱり、あかんかった、わー悲しい!」

 残念ながら、買うことはできませんでした。

 9時の開店から用意された4500個は、お昼前にはすべて完売したといいます。

■外国人観光客「こんな暑さ体験したことない」

 15日、祇園祭の「宵々山」を迎える京都には、大きなスーツケースを持った外国人観光客の姿がありました。

 午後0時30分ごろ、JR京都駅前のタクシー乗り場には、次々と人が並び、常に30メートル以上の行列ができていました。

 今、京都では人手不足のため、タクシーがつかまりにくくなっているといいます。さらに、暑さ対策のために、常にミストが降り注ぐバス停にも長い行列ができています。

 スタッフ:「はい、バス3~4分間隔でまいります…。はい、こちらにお並びください」

 人気のスポット「清水寺」も、この混雑ぶり。目立つのは、やはり外国人観光客の姿です。

 思い思いに京都を楽しむ、外国人観光客ですが、さすがにこの暑さには耐えられないようです。

 イギリスからの留学生:「暑い、めっちゃ暑い!イギリスはもっと涼しくて、こんな暑さ体験したことないから、めっちゃ暑い!」

■厄よけのお守り「ちまき」にも大行列

 京都のメインストリート・四条通にも多くの人が集まりました。

 地元から訪れた見物客:「ようやく京都に、にぎわいが戻ってきましたし、祇園祭が戻ってきた気がします。夏!そして梅雨が終わる。そんな感じがします」

 祇園祭の見どころ「山鉾」の間近で写真を撮ったり、山鉾に乗る体験をしようと、多くの人が訪れました。

 その中には、こんな行列もありました。

 祇園祭で山鉾ごとに販売される厄よけのお守り「ちまき」。人気の山鉾の「ちまき」はすぐに売り切れてしまうため、暑い中でもこれだけの行列になります。

 できるだけ暑さを避けようと、ひさしの下を通って、なるべく影の方を選んで歩いて行っています。

 涼を求め、かき氷店には大行列ができていました。行列に日差しが照り付け、ようやくかき氷を手にした時には汗だくになっていました。

 八王子から訪れた観光客:「冷たくておいしい!」「東京の八王子からなんですけど、こっちのほうが蒸すので、暑いですね」

■一方通行規制で…観光客は右往左往

 時間が経つにつれ、人が増えると、雑踏事故が起きないように、混雑が予想されるいくつかの歩道を一方通行にします。

 逆行を防ぐため警察官が通りの各所に配置され、誘導を行います。

 警察官:「一方通行になってます」
 観光客:「渡れるの?」
 警察官:「こっちやったら行けます。左は行けます」
 観光客:「南北通れます?」
 警察官:「通れます。こう渡っていただいて、ぐるっと回ってください」

 規制が行われたのは、歩道だけではありません。午後6時から午後11時の間、四条通などの一部区間では、車が通れなくなり、歩行者天国になります。

 バリケードがどんどん設置されていきます。緊急車両もこの周りをパトロールしながら回っていきます。信号は、すべて赤になっています。

■歩行者天国が始まり…“はんなりポリス”出動

 そして、警察官の合図の元、午後6時になって四条通と烏丸通、歩行者天国が始まりました。待っていた人々も、車道に出てきました。

 車道を人が埋め尽くす光景に、多くの観光客がスマートフォンを掲げ記念撮影していました。

 群衆の中で、拡声器を使い見物客を誘導する警察官の姿がありました。

 渋谷スクランブル交差点など人が大勢集まる場所に出動し、独特の言い回しで注意を呼び掛ける「DJポリス」。

 しかし、祇園祭に出動したのは…。

 はんなりポリス:「四条通では歩行者左側の一歩通行の規制としております。安全に祇園祭を楽しんでいただくためにご協力をお願いします」

 まくしたてることはせず、やわらかい口調の京都らしい“はんなりポリス”が出動しました。

 大勢の警察官や警備員が、混乱しないよう目を光らせます。

■逆行しようとする地元民VS警察官

 四条通では道を半分に分けて左側通行の規制を設ける一方、道幅の狭い路地では、一方通行になっていて、逆には入っていくことができません。こういったところがいくつもあります。

 警察官が逆行しないよう呼び掛けています。しかし、警察官らの目を盗み逆行してしまう人がいました。そんな中…。

 男性:「そこの店やねん」
 警察官:「あかん、あかん」
 男性:「帰れへんやん、店」
 警察官:「三条通(迂回(うかい)する道)回って」

 たとえどんな事情があろうとも、逆行を許さない警察官。

 男性:「自分家に帰るんや」
 警察官:「協力せえって。皆協力してもらってるんや、地元の人優先はあかんて」

 男性は、しぶしぶ迂回して行きました。

■酷暑の人混み 相次ぐ救急搬送

 膨れ上がる人波で暑さが増すなか、うずくまる1人の女性。両脇を支えられ立ち上がるのも、やっとの状態です。

 救急隊員に支えられながら、ストレッチャーにゆっくり腰を下ろす女性。熱中症の疑いがあるということで、この後、救急車で搬送されました。

 次々と現場に到着する救急車。15日、京都市の最高気温は34.1℃。午後7時を過ぎても、30℃を超えていました。この暑さに、体調を崩す人が続出しました。

 警察:「道をあけてください」「前をあけて、道をあけてください」

 警察が先導し、歩行者天国となった道路を進む救急隊。到着したのは、人でごったがえすコンビニでした。

 入り口には「入場制限中」の看板。中には、多くの警察官が確認できます。

 警察官に先導されて救急隊員が出てきました。ストレッチャーには、ぐったりとした10代とみられる少女。

 警察:「タンカ通ります。ちょっとあけてください。タンカ通ります。すみません、救急通ります」

 再び人ごみの中を通り、救急車を目指します。後ろには友人でしょうか、あとを追う2人の姿もありました。

 10代とみられる女の子はぐったりとした様子で、熱中症の疑いがあるということです。救急車の中に運び込まれて行きました。

 別の場所では、地面に座り込む男性。服装から、交通規制などを行う警備員とみられます。

 熱中症で倒れられたということで、救急隊員に運ばれていきます。ひとごみをかき分け、歩行者天国を抜けるのに時間がかかります。

 男性は軽い熱中症だったということですが、水分を取るなどして体調が戻ったため、救急車に乗ることはなく、その場を後にしました。

 続けざまに浴衣姿の女性が到着。熱中症の疑いがあるとして、ストレッチャーに乗せられ、救急車へと運ばれていきました。

■湘南ビーチは“大渋滞”“満車”

 酷暑の3連休、涼を求める人々が向かったのは由比ガ浜海水浴場です。

 3連休中日ということもあって、多くの人でにぎわっています。色とりどりのパラソルが所狭しと並んでいました。

 海水浴場近くの道路では、長い車列が続いています。周辺の駐車場のほとんどが満車状態で、空いた駐車場を探す車で大渋滞が起きていました。

 ビーチでは16日午後2時ごろ、手元の温度計は35℃になっています。

 夏ならではのスイカ割りを楽しむ人たちもいました。

 スイカ割りグループ:「もうちょい前、左、左!いいよ、打て!いける!(スイカ割る)あー」

 海水浴客:「やっぱり、このくらい日出てないと海来たって感じしないので、まじでいいです」

 海水浴客:「ちょっと日焼けしにやって来ました。きょうは、ガングロギャルになる予定ですね。日焼けしか勝たないですね」

 砂浜に穴を掘って足を入れている男の子2人は、こんな暑さ対策をしていました。

 海水浴客:「暑いから水をためて足を冷やしています。砂がめちゃくちゃ熱いので」

 袋に海水をためて、足湯ならぬ“足水“で暑さをやわらげているといいます。

 海水浴客:「(Q.これ誰が考えた?)はい、俺です。我ながらいい出来だと思いました」

■酷暑の3連休 海の家も大混雑

 強い日差しが照り付ける中、海の家には多くの人が訪れました。

 海水浴客:「結構暑くて、日陰に早く入ろうみたいな。ちょっと前まで、クラクラなったりしてたんですけど、回復したので良かった」

 店内では、火照った身体を冷やそうと次々とお酒の注文が入ります。

 海水浴客:「おいしいです、海で飲むって楽しいです」

 海水浴客:「これで飲んで食べて、2時間くらい浜で寝て出来上がりです」

 中には、日陰の席を確保できず、日傘を差しながら食事をする人もいました。

 人気だったのは“かき氷”です。

 子ども:「おいしい!」

 海水浴客:「海で遊んだんですけど、冷たいもの食べたくなってかき氷食べに」

 海の家「To the sea」 藤原康孝店長:「予約はおかげさまで。一番多い時で『150名とかでも行けますか』とかいただいているので。この3連休は絶対晴れてくれよと思いながら、先週末、先々週末、天気が崩れちゃったので。今週は、きのう、きょう、あすってすごい晴れ予報なので楽しみにしています」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年7月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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