フランス「日本は北大西洋でない」“NATO東京事務所”見送り…対中国で日本と温度差(2023年7月13日)

フランス「日本は北大西洋でない」“NATO東京事務所”見送り…対中国で日本と温度差(2023年7月13日)

フランス「日本は北大西洋でない」“NATO東京事務所”見送り…対中国で日本と温度差(2023年7月13日)

NATO首脳会議の合間をぬって行われたG7首脳会議で、アメリカのバイデン大統領は岸田総理をべた褒めしました。

アメリカ、バイデン大統領:「ヨーロッパやアメリカのなかでも、こう考えた人はいなかったでしょう。この男が、こんなにウクライナ支援に奔走するとは。この場で感謝したい」

日本がG7の議長国というだけでなく、NATOへの貢献にも尽力したことへの賛辞です。2日間、ウクライナ一色だったかに思えた今回のサミット。ただ、日本は、もう1つ重要なテーマももって臨んでいました。

岸田総理(12日):「インド太平洋への関心と関与を高める、NATOとの連携を一層深化していきたい」「欧州とインド太平洋の安全保障は不可分である」

これは“対中国における安全保障”という分野でも、NATO加盟国と連携を図りたいという意味です。元来、NATOはロシアに対抗する枠組みですが、ここ数年、中国への警戒感を隠さなくなってきています。

NATO戦略概念(去年採択):「中国はNATOの利益・安全保障・価値に対する挑戦である」

対中国を念頭に進められたのが“NATO東京事務所計画”でした。NATOは、複数の非加盟国に連絡事務所を設置し、情報共有や連携強化の拠点にしてきました。それをアジアにも広げる計画が進み、東京はその先駆けとなり、NATOの姿勢を象徴するものになるはずでした。しかし、フランスなどが反対に回り、開設は見送られました。

フランス、マクロン大統領:「インド太平洋は北大西洋ではない。NATO域外に存在感を示そうとする印象を与えてはならない」

今回、対ロシアでは足並みがそろったNATOも、対中国となると、そうはいかないようです。

NATO、ストルテンベルグ事務総長:「(Q.首脳宣言は東京事務所に触れなかった。頓挫したのか)事務所開設は議題として残っており、将来的に検討されます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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