夜でも30℃超…命の危険“夜間熱中症”急増 睡眠中に異変 夜の過ごし方注意(2023年7月13日)

夜でも30℃超…命の危険“夜間熱中症”急増 睡眠中に異変 夜の過ごし方注意(2023年7月13日)

夜でも30℃超…命の危険“夜間熱中症”急増 睡眠中に異変 夜の過ごし方注意(2023年7月13日)

 13日も全国的に大気が不安定となっています。午後から各地でゲリラ雷雨が発生しています。

■“猛暑日”から一転 横殴りの雨

 横殴りの雨に揺れる店の日差し。撮影した人は…。

 たい焼き七福・代表:「冷たい風が吹いてきて急にガーッ(雨が)降って来たので撮影を始めたら風、雨、雷がすごくなってきて、全身びしょびしょですね。きのうも降った時間帯がありまして」

 店は12日も雨の影響で停電し、ブレーカーが落ちるなどしたそうです。

■熱中症で“人手不足”ラーメン店危機

 連日の暑さで大気が不安定になっている日本列島。千葉市のラーメン店は従業員が外で熱中症になるなどし、人手不足になっていました。

 麺処まるわ・庄野勇店主:「きのう僕自身が昼の営業をしている間に頭痛、吐き気…。そんな状態でお店に立つのも危険だし」

 店主の庄野さんが熱中症気味になり、12日は急きょ夜の営業を中止。千葉市では7月の平均の気温が平年より3℃高い31.3℃となっています。

 ぐつぐつの豚骨スープに炊き立てご飯、揚げ物、当然、暑くなります。

 麺処まるわ・庄野勇店主:「あまりに暑い時は『休んでいいよ』って言っちゃったりして何とか僕で踏ん張っている感じ。急きょ奥さんに来てもらって、子どもをおんぶして手伝いに来てくれたり」

 しかし、千葉では13日夜も熱帯夜になる可能性があり、夜も熱中症になりやすい状況です。

 12日は昼間に37.5℃を観測した東京は日が暮れてもムシムシしていました。夜の渋谷をサーモカメラで見ると、街は午後9時でも30℃越えのオレンジ色に。眠れないほど暑い夏の夜は命の危険があります。

■“夜間熱中症”急増 睡眠中に…

 夜までムシムシの熱帯夜。怖いのは夜間熱中症です。60代の女性は午前3時に具合が悪くなり、朝になって救急車で搬送されました。

 医師:「やはり熱中症の可能性ね。夜の熱中症の可能性高いので、これから点滴しますからね」

 埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「睡眠中に起こった熱中症だと思います」

 睡眠中の熱中症とはどんな症状なのでしょうか。

 医師:「最初の症状は何でしたか?」

 60代女性:「吐き気ですね。気持ち悪かったです、夜中。トイレ行って吐こうとしたけど何も出ない」

 初期症状の段階で、すでに吐き気が…。

 埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「睡眠中は熱中症の初期症状に気が付きにくい。眠っている時は水分補給できない。それにもかかわらず呼吸や汗で400、500ccの水分を失う。だから脱水になりやすい」

 60代女性:「怖くなりました」

 医師:「救急車呼んだのが良かったと思いますね…」

 皆さん夜をどう過ごしているのでしょうか。

 80代:「夜はお休みタイマーかけてせいぜい1時間2時間」

 70代:「タイマーかけて3時か4時ごろ切れるようにしています」

 80代:「午前中は我慢しますけど、午後からほとんど暑い時はつけています」

 街の人から聞こえてくるのは「我慢」「夜はタイマー」。

 埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「(エアコンは)原則、切らない。夜も気温が下がらない。タイマーが良かったのは一昔前。今は基本はつけっぱなし。これだけ暑いと」

 28℃で湿度70%を超えると、熱中症のリスクが高まるといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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