“USBメモリー”紛失の本人が発見 詐欺や強盗被害の恐れも…尼崎市に苦情殺到(2022年6月24日)

“USBメモリー”紛失の本人が発見 詐欺や強盗被害の恐れも…尼崎市に苦情殺到(2022年6月24日)

“USBメモリー”紛失の本人が発見 詐欺や強盗被害の恐れも…尼崎市に苦情殺到(2022年6月24日)

 兵庫県尼崎市が紛失した約46万人分の個人情報入りUSBメモリーが発見されました。見つけたのはなくした本人。立ち寄った居酒屋から1キロ以上離れた場所で見つかりました。

 24日午後3時半すぎに開かれた会見。USBメモリーが見つかったといいます。

 USBを紛失した委託業者:「当社の方に連絡が来た時間ですが、本日の午前11時40分。発見された場所ですが、吹田市にあるマンションの敷地内。男性が住んでいるマンションとは違う、自宅ではございません。眠り込むほどお酒を飲んでいたことから、本人の行動の記憶があいまい。今の段階で本人は(マンションに行った)記憶は明確にあるという答えは聞いていない」

 USBメモリーには尼崎市市民46万人分の個人データが入っていました。

 見つかって万々歳、とはいきません。

 中身がすでにコピーされた恐れはないのか。そもそも、なぜなくなり、どんな被害が起き得るのか…。

 USBメモリーを持っていたのは、市から「臨時特別給付金の支給」などを受け負った業者の関係会社に勤める男性でした。

 なくした後、すぐに報告をせず、休みを取っていたといいます。

 USBを紛失した委託業者:「当日の9時に本人から当社の方に『一日休む』と連絡がございました。本人が現地、恐らく歩いたと思われる場所を捜索に…」

 この前日に何が…。

 男性は21日午後5時ごろ、「最新の臨時給付金」に対応するため尼崎市の市政情報センターで「個人情報」をコピーしたといいます。

 その後、他の作業員と合流し、コールセンターでデータをコピー。その後、USBメモリーを「持ったまま」居酒屋で酒を飲んだといいます。この時点でいくつもルールを破っているといいます。

 USBを紛失した委託業者:「(ルールは)複数で確認しながら運ぶ、USBに入っていたデータは不要になります。本来であれば、そのデータを消去しなければいけない。作業後にUSBについては、指定の保管場所に戻す」

 男性はさらにその後、路上で寝てしまい、目が覚めるとUSBメモリーが入ったかばんはなくなっていました。

 USBを紛失した委託業者:「寝てしまった場所があいまい。特定できれば、本人の自宅との動線において確認が…」

 そのため、スマートフォンのGPS(全地球測位システム)を参考にし、ようやく発見したといいます。かばんは、ずっとこの場にあったのか。仮にそうだとしても、ダメージは避けられないといいます。

 詐欺・悪質商法ジャーナリスト、多田文明氏:「詐欺は、そもそも時事問題とかニュースに便乗しながらやってくる。もし漏れなかったとしても、すでにこういった不安な状況になってますから、そこにつけ込んで詐欺の電話が掛かってくる恐れが非常にある。(流出していた場合)口座番号自体がすでに詐欺グループに渡ってるとなりますと、暗証番号を聞けばいいだけなので、非常に詐欺がやりやすくなる」

 尼崎市が用意した専用ダイヤルには「銀行口座を変えた方がいいのか」「情報漏れはないのか」などという問い合わせが、これまでに2万件近く殺到しているといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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