木村花さんの母「人がモノのように消費されていくような番組の作り方は到底許せません」“テラハ問題” 第1回口頭弁論 フジテレビ側は争う姿勢【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

木村花さんの母「人がモノのように消費されていくような番組の作り方は到底許せません」“テラハ問題” 第1回口頭弁論 フジテレビ側は争う姿勢【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

木村花さんの母「人がモノのように消費されていくような番組の作り方は到底許せません」“テラハ問題” 第1回口頭弁論 フジテレビ側は争う姿勢【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

プロレスラーの木村花さんが誹謗中傷にあって、自ら命を絶ち、母親がフジテレビなどを訴えた裁判で12日、第1回口頭弁論が開かれました。

■“テラハ問題”第1回口頭弁論

小笠原亘キャスター:
非常に痛ましい出来事だったわけなんですが、花さんに何が起こったのでしょうか。当時22歳だったプロレスラーの木村花さんは2020年、出演していたフジテレビの恋愛リアリティ番組「テラスハウス」での立ち振る舞いについてSNSで誹謗中傷を受けました。その結果、自ら命を絶ってしまいました。

2022年12月、母の響子さんは出演者の安全に配慮する義務があったとし、フジテレビなどに対し、総額約1億4000万円の賠償を求める訴えを起こしました。その第1回口頭弁論が12日に開かれました。口頭弁論の後、会見をした母・響子さんは「誓約書のせいで逃げることもできず、追い詰められていきました。人がモノのように消費されていくような番組の作り方は到底許せません」と話していました。

一方、フジテレビ側は以前のコメントで「この問題の検証報告で、スタッフによる『やらせ』や花さんをSNSで炎上させようとした意図は確認できなかった」として裁判で争う姿勢を示しているということです。

井上貴博キャスター:
全てはSNSの責任ではないですし、その番組を提供したテレビ局側の責任、もっと守れたのではないか、どこまでが演出なのか、恋愛リアリティ番組って本当に増えてますから、司法がどういう判断を下すかというのは、とても大きな意味を持つなと思います。

食べチョク代表 秋元里奈氏:
番組のあり方自体が、この先がどうなるかっていうところなのかなと思います。海外でもリアリティ番組で亡くなってしまう事例があったはずなので、そういうことが予見できなかったのか、そういった部分の責任はどのように問われていくのか気になります。

ホラン千秋キャスター:
リアリティとなっていると見る側も自分に置き換えて考えたりとか、距離感としてテレビの中の、もちろんリアリティショーなんだけれども、どこかで本当にリアルのことなんだと考えて、どんどん見る方も気持ちが加速してしまったり、感情移入しすぎてしまったりという部分はありますよね。

■中傷の投稿をしていた男性に129万円の賠償命令も

小笠原キャスター:
この問題をきっかけにというのが本当に痛ましいですけれども、様々なことが変わってきました。まずは誹謗中傷の加害者です。木村花さんが亡くなった後も、中傷の投稿をしていた男性に対して母・響子さんが訴えを起こしました。損害賠償額は129万円ということでした。

母・響子さんへの中傷の書き込みも相次ぎましたが、その中の男性4人は書類送検されるということになりました。しかし、響子さんが様々なところに働きかけたことによってだいぶ変わってきました。

■2022年7月施行 侮辱罪が厳罰化“懲役刑”も

どう変わったのでしょうか。SNSの書き込みというのは侮辱罪に相当しますが、侮辱罪というのは、事実を示さなくても公然と人を侮辱した行為ということになる罪です。

2022年の7月から改正され施行されましたが、改正前は▼30日未満の拘留、または1万円未満の科料ということでした。それが響子さんなどの訴えによって、改正された後は▼1年以下の懲役もしくは禁錮、または30万円以下の罰金ということに変わりました。

ネットでの誹謗中傷問題に詳しい唐澤貴洋弁護士に伺うと「厳罰化することで一定の抑止力になっている」ということで、改正されて少し変わってきているのかなという見立てです。

■Yahoo!ニュースでは AI活用し対策強化も

そして、誹謗中傷を広げないためにどういうことをしているのでしょうか。

Yahoo!ニュースでは、2014年からAIを活用し誹謗中傷コメントなどを削除する動きはもう既に見られていました。2021年10月からは、一定以上の批判コメント数でコメント欄を非表示にしてしまい、書き込めないようにするということもしています。2021年時点では、AIが検索する中傷コメントは、1日2万件ぐらいだということです。

文部科学省では、2020年12月から児童・生徒などに向けた教材として、情報モラル啓発動画を作成しているということです。

井上キャスター:
運営側もルール作りをいろいろやってますし、侮辱罪も確かに少し厳しくはなった。でも、海外ではインターネットを介した侮辱罪については、他のものよりも処罰を重くする。

やはり面と向かって言えないことでも、ネットだと書き込むことができてしまう。その悪質性で、より厳しくしてる国も多いですので、やはり厳罰化というのも、もう少し進めた方がいいのかなと思います。

食べチョク代表 秋元里奈氏:
厳罰化もそうですし、情報開示請求も2022年ぐらいから、元々半年かかっていたのが、数週間で出来るようになったというところで、匿名だから誹謗中傷をする方がいると思うんですけど、SNSで完全な匿名ってなくて、何か誹謗中傷したら自分の名前が出てしまう可能性があるということを多くの人…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230712-6097092)

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