復旧阻む 被災地に再び“激しい雨” 久留米 1.3万人に「緊急安全確保」(2023年7月12日)
九州北部では再び非常に激しい雨が断続的に降っています。警戒レベル5の「緊急安全確保」が出ている福岡県久留米市では復旧作業にも大きな影響が出ています。
■久留米1.3万人に「緊急安全確保」
被災地は再び容赦ない雨に襲われます。福岡県久留米市では12日、1時間に35ミリを超える激しい雨が断続的に降りました。先週からの大雨で地盤は緩んだままです。久留米市は土砂災害の危険が高まったとして午後0時半ごろ、山沿いの地域に警戒レベル5の緊急安全確保を出しました。
久留米市を流れる金丸川。雨が強まるとともに水かさはどんどん増します。わずか3時間ほどで危険なレベルにまで達しました。朝見えていた川底のブロックは見えなくなりました。
■復旧阻む 被災地に再び“激しい雨”
久留米市に緊急安全確保が出される3時間前。10日、土石流が発生した田主丸町に激しい雨が降ります。強まる雨脚、雷も。復旧作業もままなりません。心配なのはさらなる土砂災害です。
作業員:「(Q.雨で不安なことは)上の状況、水の量とか。また浸水すると土砂が流れ込む」
田畑や木々が生い茂っていた緑豊かな集落。土石流は7棟の住宅をのみ込みました。人々が生活していた集落は景色が一変しました。今回の土石流で70代の男性が亡くなっています。
作業員:「(Q.しばらく仕事はできない)機械もどうなっているか分からない。とりあえず泥出して…」
男性の家にも土砂は押し寄せました。
自宅が被災 吉岡隆行さん:「ここがこのぐらいまで(土砂が)たまった。家の中の畳をはがそうかと思った矢先にこの水が来た」
作業をやめ、この後、避難するといいます。
自宅が被災 吉岡隆行さん:「不安はあります。雨が降ったら逃げようと」
およそ1万3500人に呼び掛けられた命を守る行動。再びの雨に不安が募ります。
古賀義浩さん:「二次災害とか他のところがなるのが心配」
■佐賀 行方不明者の捜索“中断”も
佐賀県でも朝から激しい雷雨に見舞われました。唐津市では、必死の捜索を雨が阻みます。
10日朝、住宅が土砂に巻き込まれ、50代の男性の行方が分からなくなりました。朝から自衛隊や消防による捜索が行われていましたが、激しい雷雨で一時中断を余儀なくされました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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