【解説】在宅医師「デルタ株の時と“入院基準”変わってない」日本の“死者数急増”一体なぜ?|TBS NEWS DIG
日本では新型コロナの感染による死者数が急増…一体なぜ?現役医師と背景にある課題について考えます。
■中国6億人感染か「春節に20億9500万人が移動予定」中国政府が移動を後押し…
井上貴博キャスター:
ウイルスを完全に締め出すのは不可能なわけですが、水際対策で時間稼ぎをしてその間に対策分析をどこまで進めることができるか。
日本は1月8日から、中国直行便で入国する方に関して、陰性証明書の提出を義務付けていますが、1月12日からは範囲を広げ、マカオからの直行便で入国する方に対しても陰性証明書の提出を義務付けます。そしてPCR検査または抗原定量検査を行うという方針です。
2022年12月30日から2023年1月5日まで、中国から入国した4895人のうち、検査陽性者は408人でした。各国でも同じように水際対策は強化されています。
アメリカ、イギリス、フランスでは、中国からの旅行者を対象に48時間以内の陰性証明の提示が義務付けられています。世界中で中国とある程度対峙していこうという中で…
中国は、検査陽性者の発表を中国政府から疾病予防コントロールセンターへと引き継ぎました。例えば1月8日は中国全土での検査陽性者が1万4171人ということで、やはりこの数字が眉唾になるというところ。
一方で、世界各国の分析としては、既に中国の人口の半数近い約6億人が感染したとみていいのではないかというデータがあります。
もうすぐやってくる春節(1月22日)では、前後40日間で20億9500万人以上が中国国内を移動する予定。中国政府は、海外旅行について「中国人の海外旅行を順次再開」すると後押しする方針なわけです。
ホラン千秋キャスター:日本から見ても、中国のお客さんが戻ってくることによってインバウンドが本格的に戻っていくんだというような話がありますけれども、やはりそれだけ変異株を入れてしまうリスクもあるわけですし、どういうふうに考えれば良いでしょうか?
田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):実態がやはり必要だということをどうしても感じてしまいます。経済ももちろん大事です。私達はコロナと共にどうやって社会を動かしていくかということを、みんなで考えますが、それはやはり中国は中国で、実態はどうか?というデータをどれだけ分析ができているかが大事だと思います。どれだけ感染者数が多かろうと善し悪しではないので、それがどうも信憑性がないように見えるというところが一番ちょっと疑問を感じるところではあるなと思います。
ホランキャスター:実態が把握できないと、私達としても日本としても対策をどこまですればいいのかというふうにわからない部分もありますし、寺嶋さんは今後この中国の動きに関して何か気になっている点はありますでしょうか?
東京歯科大学市川総合病院寺嶋毅医師:中国そのものが今の感染状況の把握であるとか、今後減らすようなコントロールっていうのができていないということと、感染者が増えれば増えるほど変異株も生まれやすいですし、それが各国の水際対策だけではどうしても防ぎきれないというか、爆発的に増えてしまえば、特に日本というのは地理的に近いですから、爆発的な感染に飲み込まれるというか、日本でも感染者が増えているのに、それに拍車をかけるということを心配しております。
井上キャスター:同じコロナウイルスであれば過度に怖がる必要はないと思うんですけど、中国が厄介なのは情報が出てこないことです。例えば中国での変異株のゲノム解析はどの程度できているというふうに分析してらっしゃいますか。
寺嶋医師:先日のWHOの発表ですと、中国で新たにというのは今のところ見つかってないようですし、中国から日本に入ってきて水際で調べた人の遺伝子解析でも、それは日本や今世界で見つかっているものの範囲ではありますけれども、やはり増えれば増えるほど、あるいはもう今、水面下で(変異株が)出ているのではないかという危険性はあると思います。
■日本の死者数急増3か月に1万人→1か月に1万人在宅医師「過去最悪な状態」
井上キャスター:
そして続いては日本のデータを見ていきます。全国の死亡者数の推移です。2022年の3月からの推移を棒グラフで示したものです。第7波のピーク(2022年9月2日)は1日で347人の発表でした。そして2023年1月7日に入って、1日で過去最多の463人、死亡者数が発表されているわけです。増加の推移に関して
▼9月~11月9772人▼6月~8月9230人▼3月~5月7020人
大雑把に見ていきますと、これまでは3か月で約1万人(9月~11月)3か月で約1万人(6~8月)、3か月で約7000人(3月~5月)というペースでしたが、2022年12月から1月8日まで1か月余りで、1万人を全国の死亡者数が超えています。このあたりをどういうふうに見ていくべきなのか。
そして新たに取材を行ったのが大阪です。在宅医療を行う葛西医院の小林正宜医師に話を伺いますと「過去最悪の状態」だといい、「デルタ株流行時と入院の基準が変わっていない」今よりも…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230109-6061005)
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