「ただ真実を知りたい」コロナ自宅療養死巡り…遺族が板橋区を提訴へ(2023年7月6日)
新型コロナウイルスの自宅療養中に死亡した東京都内の男性の遺族が保健所の健康観察で注意義務違反があったとして、東京・板橋区に対して損害賠償を求める裁判を来週にも起こすことを明らかにしました。
北端明さんの妹:「ただただ真実を知りたい、隠していることをちゃんと出してほしい。兄は必死で届けていた、でも受け取られなかったSOS」
訴状などによりますと、会社員だった北端明さん(当時57)はおととし8月、新型コロナの自宅療養中に板橋区が提供したパルスオキシメーターで血中酸素飽和度を計測したところ、入院が必要なレベルより大幅に低い値を示していることを保健所に伝えました。
しかし、機械が故障している可能性があると伝えられ、診察が受けらないまま、翌日に死亡しました。
遺族側は持病があった北端さん対して医療機関への緊急搬送など速やかな措置を怠った注意義務違反があったとして、板橋区に約5800万円の損害賠償を求める裁判を来週にも起こすとしています。
遺族側によりますと、新型コロナの自宅療養中の死亡を巡って自治体が提訴されるのは初めてとみられます。
板橋区は「個人情報に関わる可能性があり、コメントできない」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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