九州で再び警報級の大雨橋崩落奪われた住民の日常(2023年7月5日)

九州で再び警報級の大雨橋崩落奪われた住民の日常(2023年7月5日)

九州で再び“警報級の大雨”橋崩落、奪われた住民の日常(2023年7月5日)

 5日午後3時すぎ、九州に強い雨が降り始めました。雨音が響きます。午後1時すぎの福岡県筑紫野市では、視界がかすむほど雨は強まりました。

 5日も不安定な天気となった列島各地。活発な梅雨前線の影響で九州など西日本で雨や風が強まりました。九州屈指の温泉地、大分県「湯布院」にも冷たい雨が。傘を差してキャリーケースを引きながらの観光です。

 徳島県にあるサーファーに人気の海岸。天気は目まぐるしく変わります。空に怪しい雲がかかり始めると、その5分後には視界は白く染まって雨が降り出しました。次第に雨脚は強まり、サーファーの姿も見えなくなりました。

 被災地も朝から断続的に雨が降りました。線状降水帯の大雨で甚大な被害が出た熊本県。5日朝、大雨警報が発表された熊本県山都町。先月末の降り始めから、すでに600ミリ近い大雨となり、平年の7月ひと月分の雨量を1週間で上回っています。

 3日、川の増水で崩落した金内橋。普段は穏やかな川をまたぐ国道の橋。周辺には住宅が立ち並び、人々の生活道路として使われていました。橋全体が崩落する5分ほど前に住人が自宅から撮影した映像では川が濁流となって増水し、手前の歩道はすでに真っ二つに折れているのが分かります。この直後…。

 住民:「危ない」

 いつ崩落してもおかしくない状況のなか、次々と車が…。午前7時ごろ通勤時間帯でした。すぐに橋全体が崩落したといいます。橋が通行止めになってしまったことで、想定外の事態も。川の向こう側にある田んぼに車で行けず、途方に暮れている男性は…。

 地元農家:「田んぼにシカが入っていた。網を張ろうと回って来たらガードレールがしてあった。(シカが)田んぼの中に入って稲を食べるから」

 シカの食害を防ぐために網を張ろうとしましたが、田んぼにたどり着けず引き返すことに…。

 橋の水道管も断裂し、一部の住宅では断水が続いています。

 住人:「何とか応急できないか、苦肉の策で消防のホースを使い、向こうの消火栓とこっちの消火栓をつなぎ給水」

 応急処置として住人たちが消火用のホースをつなぎ、断水している地域に生活用水を供給しています。

 懸念されるのが二次災害です。3日に線状降水帯が発生した熊本県益城町。

 復旧作業員;「まずは二次災害防止。これからまた雨が降ってきて、ほったらかしていたらどんどん泥を水が流していくので。川の水が直接、堤防に当たらないようにする応急処置」

 道路のセンターラインから半分が崩落した現場。5日は二次災害を防ぐための応急処置が行われていて、復旧には長い時間がかかるとみられます。

 6日も九州南部では雨が続く見通しで、土砂災害に注意が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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