上階でガス管にズレ見分けつかず内装作業でミスか新橋ビル爆発事故(2023年7月5日)

上階でガス管にズレ見分けつかず内装作業でミスか新橋ビル爆発事故(2023年7月5日)

上階でガス管に“ズレ”見分けつかず?内装作業でミスか 新橋ビル爆発事故(2023年7月5日)

 東京・新橋のビルの起きた爆発で新たな事実です。出火元とみられる2階の飲食店の上の3階でガス管の接続部分が一部ずれていたことが分かりました。

■見分けつかず?内装作業でミスか

 午前8時半、朝の通勤時間帯。多くのサラリーマン行き交うなか、2階部分が黒く焼け焦げたままの現場のビル。

 3日午後3時20分ごろ、ビルの2階にあるカフェバーで起きた爆発。捜査関係者によると、カフェバーの上のフロア、3階にあるガス管からガスが漏れて爆発した可能性があるといいます。さらに爆発前、内装業者が水道とガスの工事を行っていました。3階の床下にガス管が通っていて、ガス管の接続部分が外れ、ガスが漏れたといいます。

 では、なぜガス管の接続部分が外れたのでしょうか。一般的にビル内は配管が張り巡らされています。水漏れの修理などを行う水道業者によれば、ガス、水道両業者とも作業中、誤ってガス管に触れた可能性は捨て切れないといいます。

 磯沼工業 磯沼康雄社長:「(ガス管と水道管は)同じ材質。外目からはパイプ自体は見分け付かない」

 現場のビルは1971年に建てられ、築年数は50年を超えているといいます。

 磯沼工業 磯沼康雄社長:「(ガス管と水道管)今は見分け付くんですけど、昔だったら同じような形状の管」

 現場のカフェバー店長:「調理にガスは使っていなかった」

 店長の言うように、2階の店にはガスが通っていなかったといいます。通常、都市ガスは空気より軽いため、漏れた場合、天井にたまりやすいといいます。しかし、ここで疑問点が浮上。ガスが漏れたのは3階、実際に爆発して炎が噴き出したのは2階。なぜ、上ではなく下のフロアで爆発したのでしょうか。

■“空白の2時間”床の隙間から?

 新橋で起きた爆発事故。2階で爆発した原因は3階のガス漏れだった可能性が浮上。しかし。

 市民防災研究所 坂口隆夫理事:「都市ガスは空気よりも軽い。漏れればどちらかというと、上からたまっていく」

 事故当日、内装の作業が行われていたのは午前9時から午後1時半。爆発したのは午後3時20分。およそ2時間の空白の時間があります。その間、ガスが2階に充満した可能性も。

 現場のカフェバー店長:「ガス臭いなと思いながら、喫煙室でたばこを吸おうとライターを付けた瞬間に爆発した」

 専門家は床の隙間などから2階へガスが漏れていった可能性を指摘。

 市民防災研究所 坂口隆夫理事:「部屋が密閉されていて、ガスが充満して出続けていて、床に穴が開いていたら下に漏れることは十分に考えられる」

 捜査関係者は内装業者による床を平らにする作業が影響したとみて捜査を続けています。
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