静岡知事給与返上実行せずに1年7カ月経過コシヒカリ発言で一度は表明ももっと知りたい(2023年7月5日)

静岡知事給与返上実行せずに1年7カ月経過コシヒカリ発言で一度は表明ももっと知りたい(2023年7月5日)

静岡知事 給与返上実行せずに1年7カ月経過…“コシヒカリ”発言で一度は表明も【もっと知りたい!】(2023年7月5日)

 「御殿場市にはコシヒカリしかない」という自身の発言を受け、静岡県の川勝平太知事が返上すると表明していた給与やボーナスが、実は返上されていなかったことが分かりました。

■「自分へのペナルティー」約440万円返上発言も…

 川勝知事:「不適切な発言は致しません。生まれ変わりましたと。それから、また人様の選挙には出ません。約束を守って今日にきている。破った時には、辞職ということ」

 4日、選挙応援に行くことがあれば辞職する覚悟だと発言したのは、静岡県の川勝知事です。

 発端となったのはおととし10月、参議院補欠選挙の応援演説での出来事でした。

 川勝知事が応援したのは、浜松市の市議・県議を務めた候補者。争っていたのは、御殿場市の市長を務めた候補者です。

 川勝知事:「あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている。こちらにはウナギがある。カキも出てくるし、シラスもある」

 「御殿場市はコシヒカリしかない」という発言に対し、県には抗議が殺到、静岡県議会では史上初となる、知事への「辞職勧告決議」が可決されました。

 しかし、川勝知事は「生まれ変わった覚悟で県民に尽くす」と話し、辞職を否定しました。

 そのうえで、「自分へのペナルティー」として、給与とボーナス合わせておよそ440万円を返上すると発言しました。

 川勝知事(おととし11月):「まずは自らにペナルティーを科すと考えるわけですが、差し当たって年末の手当、ボーナスとか、12月の給与は全額、県民の皆様にお返しすると」

■静岡知事「給与返上」実行せず…「意見あった」

 ただ、給与の返上には条例の改正が必要で、12月分は間に合わないため、その後の給与やボーナスでの返上を検討すると説明していました。

 ところが、4日に給与やボーナスを返上していないことが判明し、自らそれを認めたのです。

 川勝知事:「(給与・ボーナスは)返上しておりません。給与の返上によって、けりをつたと思ったら間違いだと。そういう形でけりをつけさせないという意見があったので。そうせざるを得なかった」

 およそ440万円の返上に必要な条例改正もなされないまま1年7カ月が経過していました。

 これについて、県議会で最大会派を抱える自民党静岡県連の幹事長は、次のように話します。

 増田享大幹事長:「私どもは、給与の返納以上に辞職の勧告をしていた。それは受けずに仕事をしていくということ、そのなかで給与を返納するという話を自らしたということになる。公人として発言したことなので、この評価は県民からされると思う」

(「グッド!モーニング」2023年7月5日放送分より)
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