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住職「地震のような揺れ」本堂が倒壊…九州で記録的大雨 熊本『線状降水帯』2回発生(2023年7月3日)
激しい雨に見舞われた九州地方では、川沿いの道路が濁流に削り取られるなど、各地で被害が出ています。
72時間雨量が最大331.0ミリに達した、福岡県久留米市。冠水した通りでは、路線バスのタイヤが半分、水に浸かっていました。筑後川に近い地区では、住宅街が冠水しました。
熊本県では、活発な前線の影響で、線状降水帯が2回発生し、非常に激しい雨が降り続きました。熊本市では、市内を流れる白川が増水し、氾濫の危険があるとして、市内の約18万世帯36万人に一時、避難指示が出されました。
山都町では、72時間雨量が最大504.0ミリに達し、観測史上最大となりました。これは、7月一カ月分に匹敵する量です。国道にかかる橋は中央部分で折れ、川に崩れ落ちました。
益城町では、72時間雨量が最大375.5ミリに達しました。木山川などが氾濫。冠水のため、孤立した住宅もありました。
救助された住民:「あっという間で、水位が上昇するのが速くて。ほんとこういうの初めて。ほんとに怖かったです。あっという間に上昇したから。もう全部濡れてしまって。お米から乾燥機、全部浸かって。今まで見たことないような水の高さでしたね」
実家を見に来た男性:「床上(浸水)かな。入ってみないと分からない。そこに普段は小川が流れているが、普段は湧き水だから、こんな状態になることはまずない。(Q.予想を超えた)ここまでは予想してなかった。まいりました」
湖のごとく、水没した農地。周辺の田んぼは、半月ほど前に、田植えをしたばかりだといいます。
地元の人:「(Q.いつからこんな状態に)午前7時過ぎかな。こんなふうになってきたのは。普通だったら(水は)すぐに引くから大丈夫だが、この状態になったら、しばらくは引かない」
農業用のハウスは、半分以上が水の下になっていました。
農家:「恐ろしい。俺のハウスあそこにあって。(Q.浸かってしまった)うん。(Q.中には何を植えている)ミニトマト。もう降らんといいけど。もう見るだけしかできん」
また、複数カ所で土砂崩れが起きました。
浄恩寺・玉春勇樹住職:「山側の壁から土が入ってきた。壁を突き抜けて。いったん逃げて(家族に)『2階に垂直避難してくれ』と伝えて、もう一度本堂に戻って如来像をとって、抱えて戻っているころには、後ろから地震のような揺れがあって。バキバキメキメキっていう音がして。おそらく土砂の中の木や枝と本堂の柱の音だったのでは」
九州全域にかかった雨雲は、熊本県を中心に、非常に激しい雨を降らせ、午後には南へと下がってきました。そのため今度は、鹿児島県で大雨となりました。
鹿児島県では4日午前中にかけて、線状降水帯が発生する可能性があるため、引き続き、河川の増水や土砂災害に警戒が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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