新橋ビル爆発「ガス臭いと…」店長ら“顔面熱傷” 周囲に衝撃波…通行人もけが(2023年7月3日)
東京・新橋で4人が負傷した爆発火災で、火元の店長が出火の直前に「ガス臭いと思った」などと話していることが分かりました。
■新橋ビル爆発 通行人ら4人けが
街には白い煙が立ち込めていました。その煙が発生している元はビルの2階です。まだ消防が到着する前の映像です。2階部分から激しく炎が上がり、窓枠は外側に向けて大きくひしゃげています。そして目の前の交差点にはビルから吹き飛ばされてきたのでしょうか。ガラスなど様々なものが散乱しています。
現場は東京・新橋の「烏森通り」。新橋駅から300メートルほどの場所で、数多くの飲食店やオフィスビルが立ち並ぶ繁華街です。
火が出たのは3日午後3時20分ごろ。警視庁などによると、直前には「爆発音があった」との通報がありました。この映像を撮影した人によると、火が出る3分から5分前に「ドン」という爆発音がして、100メートル離れたビルでも揺れを感じたといいます。
目撃者：「近くのビルでデスクワークをしていたんですけど、そしたら、ものすごく大きなドンッて音が聞こえて、最初『車がぶつかったのかな』と思ったんですけど、衝撃波と音からしてそれは違うなと思って、今まで聞いたことのないすさまじい音でした」
現場から100メートル先に勤める人：「今まで本当、人生で聞いたことのないくらいの大きな音でしたね。揺れる、鉄筋のビルが揺れるくらい、ドーン！と」
消防のアナウンス：「関係者もしくは、けがをされた方いらっしゃいましたら近くの消防隊までお知らせ下さい」
■新橋ビル火災 店長ら“顔面熱傷”
火が出たビルの2階に入っていたのはカフェバー。店のホームページによると、営業は午後4時からで、火が出た時は開店の準備をしている最中でした。店内に客はいませんでしたが、50代の男性店長、50代の女性店員、そして通行人の50代男性と70代男性の合わせて4人がけがをして3人が病院に運ばれました。店長と店員は顔にやけどを負いました。
■「ガス臭いと…」爆風で扉割れる
火災発生時同じビルにいた人：「ビルのテナントとして、そこで会社をやっていますので」
この男性は爆発があった時、同じビルの6階にいたと言います。
火災発生時同じビルにいた人：「私は6階にいて、すごい音がして会社の入り口のガラス扉が吹っ飛んだりしていましたよ。下の階段から上がってきた爆風で、入り口の扉が割れた。下りて逃げるかどうかというのは非常に悩みましたけれど、皆で話し合ってとりあえず下に行ってみようと、ということで6階から階段伝わって、途中ですごい煙でしたけど息を止めて1階まで下りて、何とか無事に出られた」
近くにいた人たちが口々に「聞いたこともないような大きな音だった」という爆発音。一体、何が起きたのでしょうか。
火が出たビルの1階の飲食店に勤める男性は爆発が起きる前からガスの臭いがしていたといいます。
1階の飲食店に勤める男性：「2時半ぐらいに新橋着いたんですけど、ちょうど100メートル離れたここの場所でもガス漏れの臭いがして、自分の店に近付くにつれ、激しい臭いがしたのでどこかで漏れてるのかなって思ったが、まさか同じビルだった」
元東京消防庁、麻布消防署長で市民防災研究所の坂口隆夫理事に現場で話を聞きました。
市民防災研究所・坂口隆夫理事：「爆風で飛び散ったものもあるのでガス爆発の可能性が高い。周囲の人もガスの臭いがしたということなので、ビルから周囲にガスの臭いがするということはかなり大量にガスが漏れていたのかもしれない。この地域はプロパンではなく、都市ガスだ思う。（都市ガスは）空気より軽い。上の方にたまっていくという特性。一般の住宅に比べて飲食店のガス器具は安全装置が付いてない。一般家庭のガスコンロの方が安全装置が付いているからある程度、ガスがもれると止まってしまうなど機能が付いてる。飲食店はそういう機能が法的に義務付けられていない」
■「ガス臭いと…」ライター引火か
警視庁によると、病院に搬送された男性店長は「ガス臭いなと思いながら喫煙室でたばこを吸おうとライターを付けた瞬間に爆発した」と話しているといいます。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
