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Web)「プーチン大統領の側近」プリゴジン氏が政権を脅かす存在にまでなった背景とは?反乱に関与した軍部ナンバー3との繋がりとは?【サンデーモーニング】|TBS NEWS DIG
プーチン政権を脅かす“ワグネルの乱”を起こした創設者のプリゴジン氏。その反乱に軍部ナンバー3のスロビキン副司令官の関与があるとされていますが、プリゴジン氏とスロビキン氏の繋がりのきっかけとは?そもそもプリゴジン氏はどのようにして影響力を強めていったのか?そしてプリゴジン氏のその後の消息とは?手作り解説でお伝えします。
■ロシア軍のナンバー3と“通じていた”か
今回、「ワグネルの乱」を起こした、プリゴジン氏と、ロシア軍との関係です。
プリゴジン氏が「ロシア軍の中で最も有能な司令官」と信頼を置いていたのが、軍部のナンバー3、スロビキン副司令官です。
「乱」のあと、ワグネル側に「通じていた」と疑われ、拘束されているといいます。その大胆で残酷な戦術から、「アルマゲドン将軍」とも呼ばれていたスロビキン氏。
2016年、シリア内戦に介入した、ロシア軍の指揮を執っていて、その際、別動隊として介入したワグネルとつながりを深めたといいます。
元々はウクライナ侵攻の総司令官でしたが、2023年の1月、好転しない戦況の責任を問われる形で、副司令官に降格。ショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長と対立していたという見方もあります。
今回の「反乱」で、プリゴジン氏はショイグ氏やゲラシモフ氏の拘束も計画していたとされ、こうした考えをプリゴジン氏は事前に、スロビキン氏に伝えていたとも報道されています。
■プーチン政権の「汚れ仕事」を引き受けてきた
プーチン大統領と20年来の盟友とされるプリゴジン氏。
政府から1年に、1400億円もの資金提供を受け、民間軍事会社「ワグネル」は、最大4万人とも言われる囚人を最前線に送り込み、影響力を強めてきました。
もともとプリゴジン氏は、強盗や詐欺などの罪で9年服役した後、食事のケータリング事業などをきっかけに、プーチン政権との関係を深め、企業グループ「コンコルド」を急成長させます。
学校給食や不動産など以外に、SNSなどに偽情報を流して、世論を操作する「トロール工場」と言われる組織も設立。
2016年のアメリカ大統領選挙にも介入したとされ、プリゴジン氏はアメリカから制裁を受けています。プリゴジン氏はこうして、プーチン政権の汚れ仕事を引き受けてきたのです。
■依然消息不明のプリゴジン氏
そんな中起きた今回の反乱。プリゴジン氏は、いま、どこにいるのでしょうか。
6月24日には、ロストフ州で「モスクワに向けて進軍する」としていたプリゴジン氏。部隊は北上、一時モスクワまで200キロのところまで迫りますが、進軍を停止。
この3日後、仲裁に入ったルカシェンコ大統領が「今はベラルーシにいる」と明言。
その言葉を裏付けるように、プリゴジン氏のビジネスジェット機が首都ミンスクで確認されましたが、ジェット機はその日のうちにモスクワ、直後に出身地のサンクトペテルブルクに戻ったといいます。
「ロシアで潜伏している」という見方も出るなか、その消息は途絶えていますが、6月29日には、サンクトぺテルブルクで、写真が撮影され、「プリゴジン氏ではないか」と報道されるなど、波紋は広がっていて、その消息を世界が注目しています。
(「サンデーモーニング」2023年7月)
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