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古代の味を再現“縄文グルメ”海の厄介モノが絶品に(2022年2月18日)
海の厄介者が家計を助けてくれるかもしれません。
縄文グルメ推進委員会・小川智之代表:「縄文グルメというキーワードで食文化を広めていこうと思っている」
千葉市で今、“縄文グルメ”の開発が進んでいます。
使われているのは、漁師を悩ませる厄介者でした。
漁師・石川金衛さん:「これはイボキサゴといいます」
直径2センチに満たない、小さな巻き貝は売り物になりません。しかも・・・。
漁師・石川金衛さん:「これが大量に増えることで他の貝の餌(えさ)が少なくなっている」
その影響で、漁師が取るアサリやアオヤギが激減しているのです。
漁師・石川金衛さん:「貝を専門にしている漁師さんたちは海に出られないので、家の中にこもっている状況」
この厄介者のイボキサゴを愛した人たちがいました。
千葉市埋蔵文化財調査センター・西野雅人所長:「これが縄文人が食べたイボキサゴです」
実は、千葉市内にある縄文時代の貝塚からはイボキサゴの貝殻が大量に見つかっているのです。
千葉市埋蔵文化財調査センター・西野雅人所長:「身を取り出すのはかなり大変で、スープを取るのが主な目的だったのではないかと考えています」
西野所長は、縄文人がイボキサゴでだしを取っていたと考えています。
この古代の味を現代風にアレンジしたのが縄文グルメです。
こちらのイタリアンレストランでは、イボキサゴのだしを使ったパスタを考案。
地元で取れたハマグリやアサリ、カボチャを添え、ニンニクとオリーブオイルで味を調えています。
オリエンタルキッチン・イタリアーナ、長田芳喜さん:「じょうもんパスタ、カイヅッカ(貝塚)。おやじギャグですみません」
イボキサゴのだしを堪能しながら、縄文時代に思いをはせます。
常連客:「ロマンを感じますね、すごく。貝のだし汁とカボチャの甘みがすごくバランスがよくて、とてもおいしく頂きました」
イボキサゴのだしに付けて頂く「たこ焼き」。
蛸TAKO・小山泰弘店長:「濃くするとエグみが出るので、うまく透き通るようなだしを作るのに苦労したが、おいしくできたと思います」
常連客に完成したばかりの縄文グルメを食べて頂きました。
常連客:「最高です。だしだけでも飲めますね。おいしかったです」
今後、イボキサゴは縄文グルメの推進委員会が買い取ります。
厄介者が生活の助けになるかもしれません。
漁師・石川金衛さん:「漁師たちが海に出て稼ぎを作れることを目指して、私は常に考えていますので、そういう形になればいいかなと」
4月からはイボキサゴの濃厚エキスを商品化して広げ、縄文グルメの加盟店を増やす予定だといいます。
縄文グルメ推進委員会・小川智之代表:「これが起爆剤になって、千葉にもっと『縄文グルメ食べに行きたい』という流れができればいいなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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