ブラジル前大統領ボルソナロ氏被選挙権8年停止今後控訴の見通しも(2023年7月1日)

ブラジル前大統領ボルソナロ氏　被選挙権8年停止　今後、控訴の見通しも(2023年7月1日)

　ブラジルの裁判所は去年、行われた大統領選挙でボルソナロ前大統領が投票制度に対する根拠のない主張を広げたことは権力の乱用にあたるとして、選挙へ立候補する資格を8年間停止すると決めました。

　ブラジルの高等選挙裁判所は、ボルソナロ前大統領が大統領選の投開票3カ月前の去年7月、大統領官邸に外国の大使らを招いて会合を開き、投票制度が自分に不利に操作されていると根拠のない主張をしたことが権力の乱用にあたるか審理を進めてきました。

　先月30日、7人の裁判官のうち5人が「権力の乱用にあたる」との判断を示し、ボルソナロ氏の選挙へ立候補する資格を8年間停止することを決めました。

　ボルソナロ氏は、返り咲きを目指す2026年の大統領選には出馬できないことになります。

　ボルソナロ氏はこの決定について「驚きはない」とコメントし、今後、右派の候補への選挙活動に集中していく意向を示しました。

　今後、この決定を不服として控訴するとみられています。 （C）　CABLE NEWS NETWORK 2023
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