米ハーバード大などの特定人種への優遇措置「アファーマティブ・アクション」 連邦最高裁が違憲判断 バイデン大統領は反発｜TBS NEWS DIG
アメリカの連邦最高裁は29日、ハーバード大学などが入学選考で採用している黒人など特定の人種を優遇する措置について、合衆国憲法に反するとの判断を示しました。バイデン大統領は強く反発しています。
この裁判は、ハーバード大学とノースカロライナ大学が入学選考で黒人など特定の少数人種を優遇する措置を取り、白人やアジア系の志願者が「不当に入学機会を奪われている」として、学生団体が訴えていたものです。
こうした措置は、差別を是正するための措置「アファーマティブ・アクション」と呼ばれ、1960年代の公民権運動以降、多くの大学が導入してきましたが、連邦最高裁は29日、「人種を考慮して合否を決めることは、法の下の平等を定めた合衆国憲法に反する」との判断を示しました。
今後、優遇措置を取る全米の大学に影響が出るものとみられます。
アメリカ バイデン大統領
「裁判所が大学入試のアファーマティブ・アクションに事実上終止符を打った。私は強く強く反対する」
バイデン大統領は緊急会見で「差別は依然として存在する」と述べ、少数人種の入学機会を確保する重要性を強調しました。
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