一過性ではないギター人気再燃77年で初の旗艦店Fenderが東京原宿に(2023年6月29日)

一過性ではないギター人気再燃77年で初の旗艦店Fenderが東京原宿に(2023年6月29日)

「一過性ではない」ギター人気“再燃”77年で初の旗艦店『Fender』が東京・原宿に(2023年6月29日)

世界的な楽器メーカー『Fender』が30日、東京・原宿に“世界初の旗艦店”『FENDER FLAGSHIP TOKYO』をオープンします。

地下1階から地上3階までのすべてが楽器にまつわる、このビル。レジェンドたちの写真がひしめく階段を上ると、美術館のような空間が広がります。

井澤健太朗アナウンサー:「ガラっと雰囲気が変わって豪華な内装です。そして、ガラスに入っているものもあります。これらは今、世界で13人しかいない『マスタービルダー(最高技術の職人)』が作ったものだということです」

最高峰の職人にカスタムオーダーできるフロア。アジアで“1本”のギターも。

店員:「こちらはマスタービルダーのユーリ・シスコフという職人が作った、全世界で60本限定の『Violinmaster Telecaster』。税込みで429万円で販売しております。ぜひご検討いただければと思っております」

この店の大きな売りの一つは、気に入った楽器をアンプやエフェクターも使って、ライブさながらの大音量で試すことができることです。

1946年、アメリカ南カリフォルニアで創業した『Fender』が今、拠点に選んだのは東京・原宿でした。どうしてなのでしょうか。フェンダーミュージック アジアパシフィック統括、エドワード・コール社長に聞きました。

エドワード・コール社長:「世界的なブランドと肩を並べる場所を模索してきました。ラルフローレン、シャネル、ルイ・ヴィトン、ナイキ、アップルのような。東京には、洗練され躍動的なブランド環境があるのです」

コロナ禍の巣ごもりでは、全世界で推定3000万人が新たにギターを始めたといいます。

エドワード・コール社長:「半年から1年練習を続ける人は、一生ギターを弾きます。何事も極めるのが好きなお国柄なので、マスターする人も多い」

少子化の時代ですが、この5年、ギターの販売本数は右肩上がりです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』は、人見知りでバンド活動に踏み出す勇気がなく、1人SNSで演奏動画をアップしていた少女が、バンドを始めるアニメです。

ギター初心者(19):「主人公がさえないんですけど、ギターを練習して、かっこよくステージで弾いているのがいいなって」

ギター経験者(18):「理解者が増えるうれしさ的なのはあります」

SNSにも楽しみの場が広がったことで、若者の裾野が広がりました。高校1年の『トわ』さんは、2カ月前に始めました。

トわさん(高校1年):「今までためたお年玉で、1万円で自腹で買いました。まったくの独学です。SNSだと、顔出しせずにつながることができていいなと。まだ全然うまくないから、もっと上手くなりたい」

ギター業界では、今回のブームについて「一過性ではない」と手応えを感じています。

イシバシ楽器御茶ノ水本店・中島崇店長:「(Q.アニメに登場する以外のモデルも売れる)そうです。同じものを持つよりも、自分が持ちたい楽器、より個性的に楽器を選ぶことを今回は感じています。少しでも長くブームが続くといいなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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