フランスで警察が17歳射殺抗議デモ激化街が火の海に(2023年6月29日)

フランスで警察が17歳射殺抗議デモ激化街が火の海に(2023年6月29日)

フランスで警察が17歳“射殺” 抗議デモ激化 街が“火の海”に(2023年6月29日)

 フランスで交通検問中の警察が停車命令に応じなかった17歳の少年を射殺しました。この事件をきっかけに若者らによる抗議デモが激化し、政府庁舎や車が放火される騒動に発展しています。

■抗議デモ激化 街が“火の海”に

 パリ郊外の町・ナンテール。警官隊に放たれる花火は市民の激しい怒りが警察に向けられたのです。パリ中心部から10キロ離れた町、至る所で道路は火の海に…。40台以上の車両が燃やされたといいます。17歳の少年が警官に射殺される事件が発生し、フランス各地で警察に対する抗議デモが起きているのです。

 警察車両に向け、次々と花火が打ち込まれます。複数の場所から一斉に放たれ、その場を離れようとする警察車両。デモ隊に押されて下がっていく警官隊。ガソリンに引火した車が次々と爆発。

■警察が17歳“射殺” 説明に矛盾点

 市民たちの怒りの理由は17歳が射殺された事件。「車にひかれそうになったから発砲した」と説明した警察と矛盾する映像がネットに流出したのです。

 パリ郊外の町・ナンテールで起きた抗議デモ。警官隊に向けて放たれる花火、次々と燃やされる車両。発端は27日、この町で検問中に17歳の少年が運転する車を警官が発砲。車はその後、衝突し、少年は死亡。

 パリ警察署長男:「運転手は一度エンジンを止めたのですが、立ち去りました。警官は銃を発射したのは、このやむを得ない状況からです」

 しかし、映像には警官がひかれそうになる姿はなく、映っていたのは至近距離から銃を放つ警官の姿。

 17歳の少年が射殺されたのはパリ中心部から10キロほど離れた町・ナンテール。この現場付近各地で抗議デモが発生。動画はネットで瞬く間に拡散。警察への激しい怒りの声が上がったのです。

■花火放たれフランスで抗議激化

 離れた場所から花火を放ち続けます。まるで何かのイベントが行われたかのように空に打ち上がる花火。消火活動中も燃料が引火し、火の勢いは収まらず通りは火の海に。抗議デモは発砲事件が起きたナンテールだけでなく、フランス各地へ次々に飛び火。バスや市庁舎などが燃やされました。

 オリビエ政府報道官:「内相は捜査を開始することを表明しました。警察官は身柄が拘束され、殺人事件として捜査されることでしょう」

 150人の身柄が拘束され、警察官24人が負傷したといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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